サッカー･長谷部誠､次の本は｢心を乱す｡｣!? 大物歌手との対談で語った引退のビジョン!

W杯アジア3次予選突破が決定､いよいよ次の最終予選を勝ち上がれば2014年ブラジル大会出場の権利を手にするサッカー日本代表｡
11月15日に開催された北朝鮮戦では､メンバーを大幅に入れ替えたとはいえ､ザッケローニ監督就任以来初の黒星となる不服も味わった｡
そんな日本代表を牽引するキャプテンこそ､ドイツ･ブンデスリーガで活躍する長谷部誠である｡

日本代表チームが勝利を積み重ねるごとに､長谷部誠に対する世間の評価も上昇｡
リーダーとして強い存在感を放ち､今や彼に代わるキャプテンが思いつかないほど成長を遂げた選手だ｡
彼の口から出てくる言葉は､一本の道を極めた者として非常に重みがあり､我々を頷かせてくれる｡
当ページでは､ピッチで見せる"心を整えた"状態とは正反対の､音楽という違う道を極めた者との対談で見せたラフな姿の長谷部誠を振り返っていきたい｡

長谷部誠は日頃からMr.Childrenの曲をよく聴き､大事な試合前にも必ず聴いているということで､今年放送されたテレビ東京系『ソロモン流』にて桜井和寿との対談を行なっていた｡

試合当日スタジアムに入る直前､｢終わりなき旅｣を必ず聴くという彼｡曲が全部で7分ぐらいなのでバスを降りる7分前から聴き始めるぐらいこだわりを持っている｡もしちょっと時間を誤ったら､曲が終わるまでバスの中に座り続け､曲を聴き終わって｢よしっ!｣と気合を入れてからスタジアムへ入るそう｡
同曲の歌詞｢高ければ高い壁の方が登った時気持ちいいもんな｣に共感しており､｢"その通りです"みたいな｣と感じながら自らの試合に臨むモチベーションを上げている｡

一方､桜井和寿もサッカーが大好きで週3～4回プレイする愛好家｡
彼がサッカーの魅力について､｢(パスを繋いでシュートを決める等)イメージを仲間と共有できる｣ところだと明かすと､長谷部誠は｢そういう楽しみ方もあるなぁ｣と自分には未知の境地かのような言い方で感心した｡

日本を代表するバンドのボーカル･桜井和寿と言えど､普段から音楽活動に神経を集中しているわけではない｡
サッカーをしたりリラックスする時間も勿論あるのだが､観客の前に立つ時にはプロのアーティストに切り替わる｡
そのスイッチを入れるタイミングについて彼は､
｢ライブ前にエンジン組んでスイッチ入れているようじゃダメ｡いつの間にか入ってたぐらいじゃないと｡無心になることを心掛けている｡｣
と語った｡

形作って強引にスイッチを入れるのではダメだと言う桜井和寿の意見に長谷部誠も同調｡
｢無心になるっていうのは近い｡『終わりなき旅』を聞いたらよし行こうって感じ｡｣
と､長谷部誠はMr.Childrenの曲を聴いているうちに気持ちが高まり､本番モードに突入しているようだ｡

桜井和寿は無の境地に入った時､いわゆる"ゾーン"を体感すると話したが､長谷部誠は｢ゾーン･･･体験したことねぇなぁ｣｢見たいなーって思ってたんですけど､全然ないっすねー｡｣と悔やんだ｡
また､視聴者側の桜井和寿から見て､｢遠藤選手なんか､試合中でもスイッチ入ってないんじゃないか､ってぐらいリラックスしてる｣と遠藤保仁は極限のリラックス状態を貫くという別の境地を極めている印象を受けていることにも触れた｡

今年3月に発売され大ベストセラーとなった長谷部誠著『心を整える｡』について､桜井和寿から｢本読んだけど､ストイックすぎて､結婚出来るのかなーって心配になっちゃったもん｣とツッコミが入ると､長谷部誠は｢次の本は『心を乱す｡』みたいな｣とまさかの発言も｡
心を乱した彼を見てみたいと桜井和寿も興味津々だったが､どうもその機会は訪れそうにない｡

長谷部誠が予想外のボケをカマした後は､再び真面目な話へ｡将来のビジョンをお互いにどう考えているのか｡

長谷部誠は｢カズさんみたいにイケるところまでいくのか､中田ヒデさんみたいに29･30歳ぐらいでスパッと辞めるのか｣と二つの選択肢に悩んでおり､今のところ｢ビジョンは全然決まってない､迷っている｣｡
40歳を超えてもなお第一線で活躍し続ける桜井和寿は､｢(引退時期を)決めちゃうと自分から導かれちゃいそうで､気が付けば40歳ぐらいまでやってたっていう方がカッコいいと思う｣と､おそらく自らの経験談に基づいて､長谷部誠にアドバイスを贈った｡

一本の道を極めた者の話は､例え興味がない人でも聞き入ってしまう惹き付ける魅力がある｡
憧れのアーティストを目の前に対談を繰り広げた長谷部誠は､｢この醸しだす雰囲気というか優しさみたいなオーラが､こういうのって出そうと思っても出せないですよね｡だからこう､非常に癒されました｡｣と桜井和寿の魅力を大いに感じ取った様子｡

長谷部誠がサッカー選手として進み続ける"終わりなき旅"に､まだまだゴールは見えそうにない｡

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