坂上忍が人間的に歪むのも納得なスタッフ･家族から幼少時代に受けた酷い仕打ち!

かつて天才子役と呼ばれた少年が､いつ何時から"卑屈なナルシスト"へと変貌を遂げてしまったのだろうか｡

病気に苦しむ少年を演じた『たんぽぽ』や､犬の姿をした宇宙人と対話する主人公役を演じた『ふしぎ犬トントン』など出演作品は多数｡今日本中でブームとなっている子役の火付け役にもなった彼の名は､坂上忍｡
女性に対して容赦無い言葉を浴びせる坂上忍は､10月14日に放送された日本テレビ系『好きになった人』でも言いたい放題｡

以前も同番組に出演してOA後"人でなし"というメールが何通も送られてきたという彼のため､結婚するに相応しい女性を探す｢坂上忍のお見合い大作戦｣を実施した｡
お見合い時間は15分と短く､且つ坂上忍が女性に対し嫌な点を見つけたらその都度こっそりボタンを押すシステムを採用｡5回押されたら強制終了となる｡

最初にお見合いした女性は､｢先付け(お通し)のちっちゃいものから口に入れなかった｣｢いきなりアワビからいったからなんて人だ､って思った｣｢人が口を付ける所を持つのは絶対ダメ｣｢ボイストレーニング(の実演)は単純に気持ち悪かった｣といった理由で10分も経たないうちに終了｡
二人目の女性は｢自分がシイタケ類一切食べられないから､松茸を食べている女性が根本的に嫌い｣と身勝手すぎる理由でNG｡

三人目の女性に対しては､｢前の奥さんがCAだから同じ間違いを繰り返したくない｣という理由はまだしも､｢39歳だと歳が気に入らない｣と言い､｢普通でしょ｡僕44歳でこれから結婚するならもうちょっと頑張りたいよなー｣と相手の年齢に不服を示しお見合いは失敗に終わった｡

彼の場合､相手の良いところを探そうとする姿勢が全く見られない｡相手に多きを求めない分､自分がやった事は褒めて欲しいという価値観こそ､"卑屈なナルシスト"の真骨頂なのだが､坂上忍の人間性は子役時代に受けた数々の仕打ちが大きな影響を及ぼしている｡

10月15日放送の日本テレビ系『メレンゲの気持ち』にゲスト出演した坂上忍は､子役時代寝るシーンの撮影中本当に寝てしまう失態を犯した過去を告白｡
当時"厳しい"と評判だったテレビプロデューサー･石井ふく子に叱られてしまい､改めてセリフを覚えることに｡

子役は台本すら持たせてもらえず､"本読み"なのに本が無い今思えば異様な慣習の下､ある時坂上忍が気が付くと周りに人っ子一人いない状況になっていたという｡
スタジオに取り残された彼が他の人を探すと､皆スタジオの外に避難していた｡
爆弾予告の電話があり､大人たちが皆避難したにもかかわらず､子供だった坂上忍だけ忘れられ置き去りになっていたのだ｡

故意の有無はともかく､本当に爆破が発生したら坂上忍だけが死に至るかもしれない危険性があった｡
いくら仕事現場とはいえ､とても子供に対する扱いとは思えない仕打ちを経験しているのである｡

家庭環境を少年の心を非常に悩ませた｡3歳から劇団に所属していたが､父親が競艇に多額の金をつぎ込み､出版社経営に失敗して会社が倒産｡借金まみれとなり母親と離婚すると､借金の取り立てで暴力団が自宅を訪れてくる生活を小学生から中学生の時期に経験した｡

母親は母親で､坂上忍がドラマに出演して報酬(ギャラ)を貰っていることを教えていなかった｡
劇団の人に｢お前あれだけテレビ出てて､ギャラどうなってるんだ!?｣と訊かれた時初めてギャラというものを知った坂上忍は､自宅の居間に"開かずのフスマ"と呼ばれていた扉をソッと開けてみることに｡
そこには､LOUIS VUITTONのバッグが大量に保管されており､坂上忍が仕事で得た収入で勝手に高級ブランド品を買いあさっていたのだ｡

それらの生活境遇に加えて､彼自身も有名になりすぎた為､まともに学校へ行けずクラスメイトからイジめられる機会が多かった｡
家族もドラマ共演者も学校の友達も､信じることが出来る人物が身の回りにいなかった事こそ､自然と性格がひん曲がってしまった｡

どうしても悪者に映ってしまいがちな坂上忍だが､背景には悪影響を及ぼした人が数多く存在していたことを頭の片隅に留めておきながら見ると､少しは良き印象を抱けるようになるかもしれない｡

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