松田直樹､急性心筋梗塞で一時心肺停止鼓動戻るも｢非常に厳しい状態｣

(08/03)

サッカー元日本代表で日本フットボールリーグ(JFL)の松本山雅FCに所属する松田直樹選手(まつだなおき=34)が2日午前､長野･松本市内の梓川ふるさと公園での練習中に倒れ､心肺停止の状態で同市の信州大付属病院高度救命センターに搬送された｡

同日午後6時から行われた会見によると､診断は急性心筋梗塞｡
人工心肺による救命措置が取られているものの､意識のない状態が続いているという｡

信州大病院の今村医師は､
｢心臓はわずかに鼓動はあるが､装置を外したら､自力で生命の維持ができない｡状態としては非常に厳しい｣
と説明｡
また､プロアスリートの急性心筋梗塞を､
｢発症は､ないわけではないがまれ｡特定の理由は見当たらない｣
とした｡

会見に同席した松本山雅FCの加藤善之監督によると､松田が体調不良を訴えたのは練習開始から約15分後｡
ちょうどランニングを終えたところで､
｢ヤバイ､ヤバイと発して､そのまま受け身を取るような形で倒れた｣
という｡
すぐにクラブの医療スタッフと居合わせた看護師が救命措置を実施｡
当初､松田には意識があったというが､救命センターに搬送されたときには意識はなく､心肺停止状態に陥っていたという｡

この日､病院には松本山雅FCの選手やファン､松田が昨季まで所属していたJ1･横浜の選手が多数訪れた｡

また､横浜でセンターバックとしてコンビを組んでいた中沢佑二は､マリノスタウンで行われた練習後に､
｢マツ(松田)はそんなにやわな人間じゃない｡早く意識を取り戻して､いつものような元気のいい声を聞けたら｣
と絞り出すようにコメント｡
横浜の嘉悦朗社長も､
｢状況が少しでも好転することを､ひたすらお祈り申し上げております｣
と談話を発表している｡(伊原)

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