必殺仕事人
[第13話]
04/24放送

小五郎(東山紀之)の標的・為蔵が何者かに殺された。
小五郎は涼次(松岡昌宏)と犯人らしき男を追うが、取り逃がしてしまう。
犯人の手口を見た主水(藤田まこと)は同業者の仕業ではないかと言う。

その頃、不景気で年貢を払えず、故郷を離れて江戸に逃げ込む人々が増えていた。
だが、彼らはやはり貧しい暮らしを強いられ、女たちが体を売って稼いでいた。

小五郎と伝七(福士誠治)は治安の悪化を防ぐため、彼らに退去を命じる。
すると、そこに為蔵を殺した仕事人・仕立て屋の匳(田中聖)が現れた。
匳は小五郎の裏稼業を秘密にする代わり、彼らを見逃してほしいと申し出る。

そんな中、松蔵(石丸謙二郎)が彼らに仕事を紹介すると申し出た。
それを聞いた伊助(浅利陽介)やなつ(森田彩華)は喜ぶが、匳は何か裏があると警告。
だが、伊助たちは松蔵の申し入れを受け入れる。

伊助となつは長屋に移るが、松蔵から自分とは違う名前の戸籍を与えられる。
2人は不審に思うが、住まいと仕事のためとそれを受け入れた。

匳は裏を調べるため、松蔵を尾行し、町年寄の屋敷にたどり着く。
そこには町年寄の南村彦左衛門(楠年明)と年番方与力の田島民部(勝部演之)がいた。
彼らは架空の人物の戸籍を作り、給付金を水増し請求しようとしていたのだ。
やがて、松蔵の指図で、用済みになった伊助となつは始末される。

匳は小五郎たちのもとを訪ね、仕事を手伝ってほしいと依頼。
匳が松蔵を、小五郎や涼次、主水が彦左衛門ら残りの人間を仕留めた。

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キャスト
渡辺小五郎 / 東山紀之(ひがしやまのりゆき)
普段は南町奉行所の中で見廻り役を担当している。
見廻りという役をいいように使い、ろくに見廻りもせず芝居見物に夢中なのが彼の本当の姿。
しかし彼にはもう一つの裏の顔があった。
それは“裏稼業”。裏家業を任せれば周りと比べても非常に腕の立つ仕事人なのだ。
世にあふれる悪者もこの男に目をつけられたらお終いだ。
中村主水 / 藤田まこと(ふじたまこと)
裏家業界の大ベテランの仕事人。今でこそ若い仕事人に仕事を任せることも多いがその腕は今も健在だ。
しかし相変わらず家では、姑・せんと嫁・りつに邪魔者扱いされており、肩身が狭い毎日を送っている。
果たして今回の主水はどんな熟練技で悪を葬り去るのか。
経師屋の涼次 / 松岡昌宏(まつおかまさひろ)
普段は襖(ふすま)や屏風(屏風)を修理する経師屋として働いている男。
仕事が終われば好きなものを食べて好きなもの飲むことで幸せを感じている優雅な男だが、そんな彼にも裏の顔があった。
彼も裏稼業として仕事人の顔を持つのだ。もちろん仕事の腕も抜群。
筆と針を使った巧みな技で悪を懲らしめる。
からくり屋の源太 / 大倉忠義(おおくらただよし)
普段はからくり仕掛けの人形を作る仕事をしている職人。
しかし、この若さにして“仕事人”という裏の顔を持つ。
仕事人になったきっかけは惚れた女をある事件で殺されたから。
人の尊い命を奪うような悪戯はこの男が許さない。
花御殿のお菊 / 和久井映見(わくいえみ)
普段は常磐津の師匠として常盤津節を広めている美しき女性。
しかし彼女も裏稼業の持ち主である。
裏稼業での彼女の役割は主に情報収集。
恨みを晴らすことを願う頼み人たちから“仕事”を請け負い、仲間の仕事人たちに仕事を割り振る役回りだ。
度胸も据わっており、自己主張の強い仕事人たちを一手にまとめている隠れたリーダー的存在。
如月 / 谷村美月(たにむらみつき)
玉櫛の妹で伊賀忍者として行動している。
今回、姉の玉櫛のあとを追って江戸を訪れた。
そんな彼女は江戸に着くなり、涼次のもとを訪れた。
大河原伝七 / 福士誠治(ふくしせいじ)
小五郎の後輩にあたる男。生真面目な性格からか南町奉行所で変人扱いされている小五郎にも、ついつい優しく接しては周りから変わった目で見られている。
普段の楽しみは、小五郎が持参する豪華な弁当をおすそ分けしてもらうことである。
坂本勘助 / 宇梶剛士(うかじたかし)
南町奉行所の筆頭を務める同心。強面のわりには声を荒げて怒ることはないが、小五郎のようないい加減な人間に対しては疎ましく思っている。
作太郎 / 前田航基(まえだこうき)
本当の父親ではないものの、父のように慕う源太と共に、めし処「その」を切り盛りしている男の子。
そんな作太郎の父親は、作太郎がまだ幼いときに亡くなっており、母一人に育てられてきた。
しかしその母親も亡くなり、作太郎の母に惚れていた源太によって引き取られた。
それからは仲良く2人で暮らしている。
渡辺ふく / 中越典子(なかごしのりこ)
小五郎の妻で母・こうと共に渡辺家を発展させようと毎日奮闘している女性。
全ては夫の出世のためと料理の習い事にも通っている。
そんな妻の姿に若干迷惑している小五郎だが、彼女の思いやりに文句は言えないと本音は隠したままでいる。
中村せん / 菅井きん(すがいきん)
主水の姑で日頃から主水の駄目ムコ振りには呆れている。
奥様連中からは尊敬を集める存在で、家には各家の奥様方が毎日のように集まっている。
当然これが原因で主水は家に帰りたがらない。
渡辺こう / 野際陽子(のぎわようこ)
小五郎の姑で、日頃から小五郎の出世ばかりを考えている。
出生の為ならなんのその、料理の鍛錬や健康への気遣いは欠かせない。
どう考えても小五郎から面倒だと思われているのは間違いない。
口癖は小五郎に対し言う「ムコ殿」。
これを聞くたびに小五郎は背筋が凍る思いをしている。
玉櫛 / 水川あさみ(みずかわあさみ)


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