情報番組の安倍晋三新総裁叩きが異常! テリー伊藤は｢気に食わない｣､田中雅子｢たかが病気｣

自民党総裁選の投開票が9月26日行われ､決選投票の結果安倍晋三元首相が選出された｡安倍晋三が総裁に就任するのは､首相を務めていた2007年9月以来およそ5年ぶり｡一度総裁を辞任した者が再度選出されるのは初となる｡新総裁選出後の挨拶で｢政権奪還に向けて全力を尽くしていく｣と決意表明をした同氏に対し､各局の情報番組は総じて批判的な報道をしている｡

日本テレビ系『スッキリ!!』に出演するテリー伊藤は､目に余る過剰な叩きっぷりで視聴者の反感を買った｡総裁選の話題が始まると怒りの形相で激昂｡安倍晋三について｢安倍さんが辞めたのは病気のせいじゃなくて､政策がうまくいかなくて辞めた｣と何ら根拠がない事をあたかも"これが事実"だと言わんばかりに熱弁｡首相時代に実績がないと斬り捨て｢耳触りのいい事ばっか言ってて気に食わない｣と批判した｡

安倍晋三は靖国神社参拝を2004年から2006年にかけて毎年行なっていた｡その件に関しても｢靖国参拝も考えないと｣と否定的｡そして｢新総裁に決まってすごい心配｡今までで一番不安な総裁ですよ｡綺麗事ばっか言ってるし気弱な人が武器持っちゃったみたい｣｢どっしりしてない｣などとこき下ろした｡

フジテレビ系『とくダネ!』はナレーションで｢安倍新総裁の挨拶は謝罪から始まった｣と説明｡しかし実際は｢まずもって､この3年間､野党のリーダーとして大変なご苦労をされ､自由民主党を守っていただきました､谷垣禎一総裁へ心から感謝の気持を申し上げたいと思います｡｣と述べ､谷垣禎一に大きな拍手を贈っていた｡全くもって捏造である｡

番組コメンテーターとして出演した､元ファーストリテイリング(ユニクロ)経理部マネージャーの田中雅子に至っては､安倍晋三が潰瘍性大腸炎を患っており退任表明した翌日入院した事実を｢たかが病気｣と言い放った｡潰瘍性大腸炎は厚生労働省より特定疾患に指定されている｡｢お腹が痛くて途中で総理を投げ出した｣と小バカにしたような言い方で､石破茂前政調会長と安倍晋三が最終的に決選投票で争ったことも｢普通なら民意を反映した石破氏なのに何故｣と疑問を呈した｡田中雅子に限らず『とくダネ!』出演者全員が安倍晋三の選出に納得がいっていない様子であった｡

9月26日放送の毎日放送『ちちんぷいぷい』は新総裁決定を受けて､安倍晋三が選挙前に高級ホテルでカツカレーを食べていたと報じ､その値段をクイズで出題｡不正解だった出演者たちに山中真アナウンサーが｢みなさん庶民感覚ですねー｡実は3,500円なんです｡｣と言う場面があった｡演出として､安倍晋三を"庶民感覚がない人物"に仕立て上げようとする意図が感じられなくもない｡そもそも新総裁決定にあたって､どうでもいい話だ｡

日本国民の意見は､少なくとも野田佳彦現首相よりも支持する声が多い｡民意を汲み取らず一方的に批判するメディアの姿勢は見直されなければならない｡

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