TBSが有り得ない理由で｢SASUKE｣の打ち切りを発表!?

不定期に放送されているスポーツエンターテインメントの特別番組『SASUKE』(TBS系)｡
1997年秋に初めて放送され､2011年2月の時点で26回開催されている人気番組だが､2011年3月をもって終了するのではないかと『日刊ゲンダイ』が報じている｡

TBSといえば先日『関口宏の東京フレンドパークII』について､
｢一時代を築いた番組で役割を十分果たした｣
と3月いっぱいでの打ち切りを発表｡
『SASUKE』も続けば､人気アトラクション番組を同時に2つも失うことになる｡

しかしながら､なぜ『SASUKE』の打ち切りを決定したというのだろうか｡

｢TBSは緑山スタジオにあった『スポーツマンNo.1決定戦』のセットも廃棄しました｡倉庫代を節約するためだそうです｡
年に数回しか放送しない特番のためにセットを抱えているのはもったいないと判断したのでしょう｡これで同局から大型アトラクション番組は消えることになります｣(引用:日刊ゲンダイ)

『スポーツマンNo.1決定戦』といえば､『SASUKE』よりも4年前の1993年12月に放送開始｡
プロハンドボール選手･宮?ｱ大輔､タレント･照英などを世に輩出するなど人気を博していた｡

そんな『スポーツマンNo.1決定戦』と同ジャンルの『SASUKE』も倉庫代節約を余技なくされたのだろう｡

たしかに『SASUKE』は絶頂期の2001年3月17日放送回は平均視聴率26.0%を記録したほどだったが､先日の2011年1月2日の放送回は9.0%｡
倉庫代と視聴率を天秤にかければ､打ち切りという決断が打倒なのかもしれない｡

それにしても深刻なのは､TBS｡
2010年大晦日の17時半から放送された『大晦日だョ!全員集合』は視聴率5.8%と同時間帯で最下位｡
その後放送の『Dynamite!』で巻き返しを図ろうとするも､第1部でさえ2ケタに届かない9.8%､第2部でも7.8%という散々な結果｡
さすがに2011年は莫大な費用のかかる『Dynamite!』は中止するのではないかと言われているほどだという｡

さらに､32年間に渡って人気を獲得し続けていた『金八先生』シリーズも3月で打ち切りが決定､『渡る世間は鬼ばかり』も今年で終了する見通しだというが､長年培ってきた"お家芸"をどんどん手離しているのはいかがなものだろうか｡

｢09年に伝統の『報道』を掲げてイチかバチかの大勝負に出て夕方の新番組を立ち上げ､大コケしたあたりから､TBSは予算縮小でお家芸から撤退するという悪循環に陥ってます｡
かつて屋台骨として局を支えたドラマ､クイズも壊滅的です｡しかも､新企画を立ち上げるにしても低予算だからどうしてもショボイ番組になる｡
もはや､何を局の"ウリ"にすればいいか誰も分からないのが実情です｣(前出の関係者）

局としての方向性を完全に見失い､路頭に迷っているTBS｡
テレビ業界が地デジ元年として大きく生まれ変わる中､新番組でコケ続けているTBSは､逆に"一時代を築いた番組"を守り続けることも必要なのかもしれない｡

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