金色の翼
[第46話]
玖未(上野なつひ)は、修子(国分佐智子)のアリバイの嘘を見抜いていた。09/03放送
迫田(片岡弘貴)の事件は修子が犯人だと考える玖未は、偽証を秘密にするかわりに、玻留(倉貫牛O)の子どもを産むことを許して欲しいと頼んでくる。
玖未は、玻留に妊娠したことを告げようとする…。
玖未の口から事件の綻びが出る事を恐れる槙(高杉瑞穂)。
それでも修子は玖未を病院へ連れて行こうとするが、急に奥寺(黒田アーサー)が来ると聞き、自室に戻る。
奥寺は修子に入籍を言い出すが、その話をかわして、島を奪う話題に触れ、セツ(剣幸 )の秘密を探る事を促す。
玖未は玻留に妊娠を告げようとするが、玻留が修子を傷つけた犯人を知らないかと聞かれ、何も話さずに逃げ出す。
テラスでは絹子(高嶺ふぶき)が迫田(片岡弘貴)のリハビリの相手をしていた。その場に2人きりになると絹子は迫田に事件の真相を私にだけ話さないかとささやくが、相変わらず迫田は反応しない。
しかし、修子が玖未を探しに来て、また部屋を出て行こうとするとき、一瞬、迫田の目が修子を追う。絹子はそれを見逃さなかった。
アトリエで奥寺と誠司(五代高之)が密談をしていると、玖未と栄子が入ってくる。
すかさず身を隠す奥寺と誠司。
「病院へ行かない! 私は絶対にママになる!」栄子に訴える玖未の言葉に、驚いて奥寺が飛び出した。
奥寺は玖未に妊娠の相手を問い詰めるが玖未は押し黙る。
「相手を殺す!」と怒る奥寺。
そこに槙と修子が入ってきて、奥寺をなだめ落ち着かせる。
奥寺は娘・玖未の手作り携帯ストラップを見ながら、玖未を愛しているから言うとおりにして欲しい、時間を戻して何もなかった事にしよう、と、玖未に話しをする。
すると、玖未は「それなら母が死んでしまう前に戻せ!」と叫び、子供は私が守ると泣く。
そんな玖未を修子は預かる。
奥寺はテラスで日光浴をしている玻留(倉貫牛O)を見つけ、玖未との関係を追及する。
槙が間に入ると、玻留は槙に合図して肩を痛めたふりをし、槙もそれに話を合せて玻留をその場から逃がす。
興奮する奥寺。そんな彼に絹子は「例の銀のロケットを誰が落としたか知らないか」と聞くが、我に戻った奥寺はすっかりとぼけてしまう。
玻留を自室に連れてきた槙は〈玖未の妊娠〉を告げ、奥寺が犯人を探し当ていることを話す。
ヘリですぐに島を脱出するように勧める槙。
それを見つけた玖未は玻留を追いかけるが、途中で理生にぶつかってしまい、玻留は行ってしまう。
玖未は理生に「お腹に玻留の子がいるから邪魔をするな」と叫ぶ。
それを、誠司が物陰で聞いていた・・・。
誠司は奥寺を訪ねる。そして玖未の相手が玻留であると告げた。
修子は槙の部屋を訪れ、玻留を逃がしてくれた礼を言う。
修子が去ろうとするところに理生が来る。理生は玖未から玻留の子供を妊娠したと聞いた事を告げる。
修子と槙はそれを秘密にしてくれるよう理生に頼む。
しかし、既に奥寺は誠司から玻留が玖未の相手だと知っていた。
翌日、何食わぬ顔で、玖未を修子に預け東京へと戻る奥寺は、東京へ戻ると玻留を探しはじめる。
また、自社株が大量に買われていることに気づいた奥寺は、犯人が静江(沖直未)だと思い込み、静江に大金を渡し、株の買占めをやめるようにお願いする。
奥寺の話に心当たりがない静江だったが、知らん顔で大金を受け取り、部屋の外で舌を出していた…。
奥寺の株を買い占めていたのはセツだったのだ…。
セツと槙は修子に〈奥寺会社の株〉を買い占める追加資金を要求する。
修子は「迫田をサンパウロに帰したい」といい、彼を引き渡すこと条件に提示するが、
槙が「それなら修子のパスポートを預かる」と言い出す。逃亡されては困ると言うのだ。
2人の様子を見ていたセツは、警察の動きが怪しいからもう少し様子をみようと提案する。
しばらくして、玻留からホテルへ電話が入る。玻留は修子を呼び出すが、理生が修子を呼びに行く間に、誠司が受話器を取る。玻留は槙だと勘違いをして「ギャンブルに負けて大金が必要になったから用立てて欲しい」と、姉さんに伝えてくれるように頼み、待ち合わせ場所を伝えて電話を切ってしまう。
報酬が欲しい誠司は奥寺にさっそく情報を伝えてしまうのであった…。
東京の修子の家に、玻留は目隠しをされて手足を縛られ投げ出される。
玻留は背中をムチで打ち付けられた。ムチを打ち下ろしていたのは奥寺だった。
ホテルに電話が入る。槙が出ると受話器からは「裏切り者…」とか細く響く声。
修子が受話器に出たときには、すでに受話器は切れていた…。
急いで東京に戻る修子。そこには玻留が血だらけで気絶していた。
玻留の傷を開放する修子と槙。槙は落ちていたカジノチップを見つけて賭け事のトラブルだと推測する。しかし、修子は犯人の証を見つけていたのだ。
それは、奥寺が娘の手作りだと見せていたガラスのストラップの破片だった。
「もう、帰っていい」と槙に告げる修子。
1人で奥寺に仕返しをすることを決意する。
修子が奥寺の部屋を訪ねる。上機嫌の奥寺に修子は玻留への仕打ちを責めるが、娘・玖未の苦しみに比べれば楽なものだと言い放つ。そればかりか修子に服従を求めるのだ。
奥寺の誘いに乗るように近づく修子。甘い言葉を囁きながら奥寺の両手を手錠でベッドに縛りつけ、玻留がされたように、何度も何度も奥寺の背中にムチを振りおろしたのだった…。
修子は家に戻り強い酒を飲んでいると、槙が戻ってくる。
通報しないように頼んだ知り合いの医者の連絡先を修子に渡し、槙は家を出るのであった。
傷の癒えた玻留に日本を離れるように勧める修子。
日本を離れる事を玻留は了承するが、その前に裏切り者を許さないと言い残し、家を出る。
修子は、破り捨てられた航空券を見つけ、玻留が復讐のために島に渡ったと確信する。
慌ててホテルに連絡を入れる修子。理生に玻留から電話を受けたときに変わった事がなかったか理生に訪ねる。
理生は、ハッと思いつく事があったが、槙が来たので、そのまま槙に取り次いでしまう…。
修子は槙に、玻留が島に渡ったこと、玻留に注意して欲しいと頼む。
翌日、テラスでは絹子が迫田にポルトガル語で挨拶をする。しかし迫田は無表情のままだった。
すると流暢なポルトガル語で「いい加減にしゃべりなさい」と絹子は迫田に迫る。
驚いて睨みつける迫田に、満足顔の絹子がいた…。
絹子のいない間に杉浦夫妻(佐々木勝彦・増子倭文江)は絹子の部屋を探しだしていた。すると警察が持っているはずの銀のロケットが出てきて、2人は驚く。
振り返ると、そこには絹子が立っていた。
迫田の件で、関係者一同に集まって欲しいと連絡が入り、皆はサロンに集まる。
するとスーツ姿の絹子が現れ、自分は刑事で迫田を落とした人物が8年前の犯人であるかの捜査に協力をするように求める。
そして、絹子は犯人を示すように迫田に指示をした…。
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キャスト
日ノ原修子 / 国分佐智子(こくぶさちこ)28歳。日系ブラジル人の大富豪の夫を亡く・・・
吉岡槙 / 高杉瑞穂(たかすぎみずほ)
28歳。絶壁に囲まれたリゾートランドにあ・・・
水谷理生 / 肘井美佳(ひじいみか)
25歳。吉岡槙の恋人だが、セツには2人の・・・
奥寺麻人 / 黒田アーサー(くろだあーさー)
40歳。祖父から受け継いだ「奥寺商事」を・・・
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