桂歌丸がアキラ100%の裸芸を完全否定! 「あんなの芸じゃない」
日本テレビ系『笑点』メンバーを長年務めた落語会の大御所・桂歌丸が、2017年の『R-1ぐらんぷり』を優勝したアキラ100%を厳しく批判した。

『週刊ポスト』に掲載された記事にて、桂歌丸は、「言っちゃ失礼ですけど、裸でお盆を持って出て何が芸なんですかね。あれを日本の文化だと思われたら困るんですよ。あんなのは酔っ払いがお座敷でやるようなもんですよ。 (中略) 私たちは落語を通してお客様に笑っていただくわけです。ただ、ああいう方は、言葉を生かさずに、裸で踊っているだけじゃないですか。『笑われている』だけなんですよ。なんでそのことに気が付かないんだろうと思いますよ」と、彼の芸そのものを根本から否定している。

キラ100%のネタは、まさしく裸一貫で披露されるので、局部が見えてしまわないかハラハラしながら楽しむという、新感覚の笑いを作り上げた。唯一無二である彼の芸を、松本人志や笑福亭鶴瓶など、高く評価する者も多い。
だが、言葉を駆使して笑いを生み出す噺家にとって、アキラ100%のような芸は邪道でしかない。

落語家も、漫才師も、あるいは歌舞伎、お能、狂言の方も、皆さん日本語を駆使して芸を披露しています。言葉ってのは"その国の文化"なんです。ああいう方をテレビに出す方が間違えてるんですよ。起用する側にも責任はあるんです。視聴率が取れたとしても、それは一瞬のものです。子供に『おもしろい』と思われたら大変な間違いですよ。親も一緒になって笑っているようじゃ、しょうがない。」(一部抜粋:同)

日本の伝統芸能と裸芸、対極をなす双方の価値観が摩擦を起こすのは至極当然。いつか、アキラ100%が『笑点』のオープニングでネタを披露する日が来れば面白いことになりそうだが。
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