YOUに謎の大物感を出させた二人の天才とは!?

YOUに"謎の大物感"を出させた二人の天才とは!?

TBS系『週刊EXILE』やフジテレビ系『テラスハウス』､関西ローカルの人気番組『発見!仰天!!プレミヤもん!!! 土曜はダメよ!』等で司会を務めるタレントのYOU｡また､数々の番組でゲスト･審査員･コメンテーターとして登場する姿を目にする｡
確かに1985年デビューなのでそこそこキャリアが長く､立場的に先輩にあたるとしても､どこかそれ以上の大御所感が漂っているのが彼女の特徴｡自身が冠番組の代表作が無いのも､そう思わせる原因の一つかもしれない｡

ソロ歌手としてデビューした当初は､勿論ド新人｡知名度もなく､楽曲もヒットしなかった｡1988年に結成したロックバンド･FAIRCHILDもメンバー間の確執により1993年解散｡当時は特に芸能界でやりたい事もなく､大人に言われるがままに動いたらデビューしていたとか｡

9月24日に放送されたNHK総合『スタジオパークからこんにちは』にて､YOUは"私を変えた人物"として二人の大物を紹介した｡
一人目は､ダウンタウンの松本人志｡ラジオ番組『MBSヤングタウン木曜日』のレギュラーに起用され出演するも､初回時にダウンタウンから一切話を振ってもらえず､アシスタントだった今田耕司に助けを求めるも､彼もそっぽを向いてしまった｡

2ヶ月間に渡り毎週苦悩が続き､なんとかYOUはダウンタウンのトークに必死に喰らいつこうとした｡すると､個性を認めてもらえるようになり､自然と話題を振られ始めた｡同時に､YOUのバラエティータレントとしての方向性が確立する｡
翌年には､フジテレビ系『ダウンタウンのごっつええ感じ』のレギュラーに抜擢｡神経をすり減らしながら楽しむ､｢最高と最低をいっぺんに過ごす｣という異様な状態を数年間体験し､番組終了後は軽い五月病を患ったという｡

もう一人は､映画監督の是枝裕和｡初めて映画に出演したのが､彼が監督を務めた作品『誰も知らない』｡当時女優としてのキャリアは殆ど無かったが､周囲から｢この監督なら一度は出ておくべき｣と後押しされ､出演を決めた｡
『誰も知らない』でYOUは主演･柳楽優弥の母親役｡フランダース国際映画祭で最優秀作品賞､柳楽優弥は日本人初の最優秀主演男優賞を受賞｡2004年を代表する映画作品となった｡

是枝裕和はYOUについて｢自分が取りたいお芝居というのはこういうものではないか｣とYOUを見て教えられたといい､｢すごく大事な友人で､年下なんだけどセンスの良い｣と絶賛している｡
YOUは2004年以降､ドラマ･映画出演が一気に増えた｡バラエティータレント以外の道を開拓してくれたのが､是枝裕和だったと言っても過言ではない｡

周りの力を受けて､売れない歌手から大御所タレントへ駆け上がったYOU｡これからも唯一無二の存在感を発揮しながら活躍していくことだろう｡

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