伝説のAV女優・黒木香とは!? 今でもテレビ番組でネタにされるワケ!
DVDやBlu-rayが浸透する遥か昔、VHS(ビデオテープ)が全国に普及し始めた1980年代は、アダルトビデオの創生期であった。まだ作品1本の値段が1万円以上と非常に高額で、勿論インターネットも無く、今と比べて手を出しにくい物だった。そんな時代に破格の知名度を誇り、テレビ業界にも進出した人物こそ、AV女優の歴史に名を残した黒木香だ。

黒木香が全国的に有名になった背景には、現役横浜国立大学生だと自らカミングアウトしたこと、脇毛をボーボーに生やしていたこと、そして独特の喋り方が大きな話題性に繋がった。
村西とおるが監督を務めたデビュー作『SMぽいの好き』が大ヒット。脇毛は16歳以降剃っておらず、絶頂時にほら貝を吹く演出は一世を風靡した。

後に愛人関係に陥る村西とおるが逮捕され、マスコミからインタビューを申し込まれた際は、「私は勿論今初めてお伺い致しまして、これは例の『スターどっきりマル秘報告』ではございませんのですか? (違いますと言われ) それはまさに、"寝顔にスペルマ"ということでございますけれども。」とコメント。
上品な顔立ちから発する「〜でございます」という丁寧な言葉遣いと、"寝耳に水"をモジッた卑猥なジョーク。これぞ、黒木香の魅力を凝縮した名発言である。

芸能人でも黒木香の名前を番組内で口に出す者は少なくない。マツコ・デラックスは日本テレビ系『月曜から夜ふかし』にて、村上信五に「エロビデオって女優さん誰世代?」と質問した際、真っ先に「黒木香さん分かるでしょ?」と彼女の名を出した。
「"黒木でございます"って知らない? よくテレビに出てたのよ。自己紹介する時に、必ず脇毛を見せながら"黒木でございます"っていうの、知らないかー」と、オカマのマツコですら、記憶に鮮明に残っている。

有吉弘行は、『有吉反省会』にて元SDN48大堀恵がゲストで登場した時、「若い人分からないだろうけど、黒木香みたいだよね!?」と、大堀恵の独特の口調を黒木香に例えた。それを聞いて、バカリズム、"今でしょ?"で有名な林修先生、大久保佳代子全員が納得。
黒木香がデビューした頃東大生で勉強熱心だった林修も、女性大久保佳代子も知っているぐらい、黒木香の知名度は他のAV女優とはずば抜けている。

他にも、フジテレビ系『めちゃ×2イケてるッ!』で以前女性タレントにほら貝を吹かせる演出があったが、これも黒木香の芸をモチーフにしたもの。岡村隆史黒木香にお世話になった一人だ。
現在、数千人単位で存在するAV女優の中で、20年後もテレビ番組で名前が挙がる人がいるかと言われれば、2〜3人いるかいないかのレベル。
様々な固定観念と常識を覆した黒木香の名は、これからも我々の語り草になっていくだろう。
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