竹下佳江、バレーボールがテレビ番組で優遇されている状況に物申す!
見事ロンドン五輪出場権を手にしたバレーボール女子日本代表。五輪でのメダルを本気で狙うチームを支える大黒柱といえば、不動のセッター・竹下佳江だ。1997年の初代表選出から15年。変幻自在な攻撃を展開する日本バレーは、彼女なくして成り立たない。竹下佳江の安定した芸術的トスがあるからこそ、アタッカー陣が狙い通りのスパイクを打てる。
かつて2000年、シドニー五輪出場権を逃した際には「セッターが159cmの身長では世界を相手に通用しない」とバッシングを浴びた経験もある。それが今では、"世界最小かつ世界一"のセッターと呼ばれるまでに達した。
竹下佳江は5月27日に放送されたTBS系『情熱大陸』に木村沙織と揃って出演。番組スタッフに対し、こんな本音を打ち明けた。
「カメラの前で語る必要があるのかな? 私アスリートなんだから。コートで結果出さなきゃダメでしょ?
今までも、言ってしまえば結果出てないのに(テレビ等で)取り扱ってもらってて、甘いなって思ってるんですよ。
他の競技の人からすれば何なんだって思ってる人絶対いる。それを何人のチームメンバーが分かっているか・・・」
近年日本代表女子バレー戦は全国ネットで中継されるのが当然となっているが、試合が生中継されるスポーツ競技はサッカーやプロ野球などごく一部。一般的に"マイナースポーツ"と呼ばれる、殆どメディアに取り上げられない競技も沢山ある。
メディアや世間から尽く背の低さを叩かれてきた竹下佳江だからこそ、現在のバレーボール競技に対する待遇の良さで、一層身を引き締めなければと痛感しているのかもしれない。
今年34歳。ロンドン五輪が最後のオリンピック挑戦だと本人が一番分かっている。その小さな体の首に、一番綺麗に輝くメダルを掛ける瞬間を全国のファンが楽しみに待っている。
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