今年も『サラリーマン川柳コンクール』が開催中！　やっぱり政治・経済にはた～くさん不満あり！？

五・七・五といえば俳句のリズムだが､俳句には季語やら切れやらの制限がある。

しかし､「川柳」にはそれがなく､五・七・五の中で自由に詠めるし､字あまりなどもOK。

つまり､ゆる～いルールで詠めるものなのだ。

そんなテイストを応用して､現代に生きる人たちの哀愁や世相を詠んだ川柳を集めて人気を呼んでいるのが『サラリーマン川柳コンクール』だ。

これは第一生命保険が毎年行っているもので､今年で22年を迎える由緒ある（？）コンクールで､知名度も全国的。

日本漢字能力検定協会の「今年の漢字」､住友生命の「創作四字熟語」､東洋大学の「現代学生百人一首」､自由国民社の「新語・流行語大賞」と並んで､現代の世相を反映する一つの指標として使われることが多い。

内容は､好不景気や流行語など､その年の流行や世相を反映しながら､サラリーマンの悲哀や夫婦関係をユーモアや皮肉たっぷりに読んだものが目立っている。

では､どんなノリの句が当選しているのだろうか？　ちょっとだけ過去の名句をのぞいてみよう。

◆過去の入賞作品例

・｢｢空気読め!!｣　それより部下の　気持ち読め!!｣のりちゃん（第21回第1位）

・｢脳年齢　年金すでに　もらえます｣満33歳（第20回第1位）

・｢昼食は　妻がセレブで　俺セルフ｣一夢庵（第19回第1位）

・｢オレオレに　亭主と知りつつ　電話切る｣反抗妻（第18回第1位）

・｢「課長いる？」返ったこたえは「いりません！」｣ごもっとも（第17回第1位）

・｢タバコより　体に悪い　妻のグチ｣小心亭主（第16回第1位）

・｢デジカメの　エサはなんだと　孫に聞く｣浦島太郎（第15回第1位）

・｢ドットコム　どこが混むのと　聞く上司｣ネット不安（第14回第1位）

・｢プロポーズ　あの日にかえって　ことわりたい｣恐妻男（第13回第1位）

・｢コストダウン　さけぶあんたが　コスト高｣四万十川信彦（第12回第1位）

・｢わが家では　子供ポケモン　パパノケモン｣万年若様（第11回第1位）

・｢｢早くやれ｣　そう言うことは　早く言え｣新舞い（第10回第1位）

・｢『ゴハンよ』と　呼ばれて行けば　タマだった｣窓際亭主（第9回第1位）

・｢やせてやる!!　コレ食べてから　やせてやる!!｣栗饅頭之命（第8回第1位）

・｢連れ込むな！　わたしは急に　泊まれない｣紫武都（第7回第1位）

・｢いい家内　10年経ったら　おっ家内｣自宅拒否症（第6回第1位）

・｢まだ寝てる　帰ってみれば　もう寝てる｣遠くの我家（第5回第1位）

・｢ボディコンを　無理して着たら　ボンレスハム｣となりのトトロ（第4回第1位）

なかなかにウマいものが多いと､改めて感心してしまう人も多いだろう。

そんな『サラリーマン川柳コンクール』､今年の入選作品100句が発表された。

全国から届いた応募総数は2万1455句。

昨今の不況を嘆き､世界的な金融危機を詠んだ句など､政治・経済の話題を題材とした作品が多く入選している。

第一生命保険のWebサイトや所定の投票用紙で､2月9日から3月13日まで一般投票『私が選ぶサラ川ベスト10』を実施。

5月に『第22回サラリーマン川柳コンクールベスト10』が発表される。

この機会に､あなたも投票に加わってみては？（古田鉄寿）

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