(01/08)
もはや説明不要の国民的人気漫画「ドラえもん」。
実はこのドラえもんに最終回が訪れるという噂を耳にした人も少ないないのでは？
ドラえもんの最終回…あまり想像したくないのだが､まことしやかに囁かれている最終回のエピソードが､実は3説もあるというのだから驚きだ。
■最終回エピソードその1
未来からの渡航者のマナーが悪化し､未来人が過去の人たちに迷惑をかけるようになったため､未来から過去へのタイムスリップが禁止されるようになった。ドラえもんは仕方なく未来へ帰ることになった。「小学四年生」1971年3月号（てんとう虫コミックス未収録）
■最終回エピソードその2
ドラえもんは､なかなか自立しないのび太の自立をうながすため､心を鬼にしてのび太の元を離れる決意をする。だが､のび太が泣いてすがるため､ドラえもんはのび太にウソをついて帰ろうとするが､最終的には未来へ帰る本当の理由を告げ､のび太がそれを受け入れる。「小学四年生」1972年3月号
■最終回エピソードその3
ジャイアンにいじめられて帰ってきたのび太はドラえもんに甘えるが､なぜかドラえもんは「未来へ帰らなくてはいけなくなった」と告げる。のび太は嫌がるが､両親に説得されて､最後の夜にドラえもんとふたりで散歩に出かける。涙を見せまいとドラえもんと別れたのび太だったが､その道中で再びジャイアンと遭遇。自分の力で乗り切らないといけないとジャイアンに挑むのび太は､ついにジャイアンに「悪かった､おれの負けだ」と言わせることができた。駆けつけたドラえもんはのび太を担いで家に帰り､のび太の寝顔をいつまでも見つめている。しかし､夜が明け､朝陽がのび太の部屋にさしこむ頃､ドラえもんの姿はもうどこにもなかった。「小学三年生」1974年3月号（掲載時は『未来の世界に帰る』
いずれのエピソードも「ドラえもんがのび太のもとを離れて､未来に帰る」といったものだが､そこにはドラえもんがのび太を自立させたいという愛情がすべての理由となっている。
また､エピソード1､2については､「小学四年生」誌内で最終回を迎えたものの､進級後に購読する「小学五年生」には連載の予定がなかったため､翌年の「小学四年生」で再び連載されているのである。
ということは､「学年が（年齢が）上がるに連れて､読者自身もドラえもんのような存在から自立していってほしい」という見方もできるわけだ。
当然ながら､今もアニメや映画でもドラえもんは続いていることから､真の最終回は訪れないだろう。
「いつまでも誰かに甘えていてはいけない」というドラえもんや故・藤子・F・不二雄先生から読者へのメッセージとして､最終回が描かれたのかもしれない。（古田鉄寿）
実はこのドラえもんに最終回が訪れるという噂を耳にした人も少ないないのでは？
ドラえもんの最終回…あまり想像したくないのだが､まことしやかに囁かれている最終回のエピソードが､実は3説もあるというのだから驚きだ。
■最終回エピソードその1
未来からの渡航者のマナーが悪化し､未来人が過去の人たちに迷惑をかけるようになったため､未来から過去へのタイムスリップが禁止されるようになった。ドラえもんは仕方なく未来へ帰ることになった。「小学四年生」1971年3月号（てんとう虫コミックス未収録）
■最終回エピソードその2
ドラえもんは､なかなか自立しないのび太の自立をうながすため､心を鬼にしてのび太の元を離れる決意をする。だが､のび太が泣いてすがるため､ドラえもんはのび太にウソをついて帰ろうとするが､最終的には未来へ帰る本当の理由を告げ､のび太がそれを受け入れる。「小学四年生」1972年3月号
■最終回エピソードその3
ジャイアンにいじめられて帰ってきたのび太はドラえもんに甘えるが､なぜかドラえもんは「未来へ帰らなくてはいけなくなった」と告げる。のび太は嫌がるが､両親に説得されて､最後の夜にドラえもんとふたりで散歩に出かける。涙を見せまいとドラえもんと別れたのび太だったが､その道中で再びジャイアンと遭遇。自分の力で乗り切らないといけないとジャイアンに挑むのび太は､ついにジャイアンに「悪かった､おれの負けだ」と言わせることができた。駆けつけたドラえもんはのび太を担いで家に帰り､のび太の寝顔をいつまでも見つめている。しかし､夜が明け､朝陽がのび太の部屋にさしこむ頃､ドラえもんの姿はもうどこにもなかった。「小学三年生」1974年3月号（掲載時は『未来の世界に帰る』
いずれのエピソードも「ドラえもんがのび太のもとを離れて､未来に帰る」といったものだが､そこにはドラえもんがのび太を自立させたいという愛情がすべての理由となっている。
また､エピソード1､2については､「小学四年生」誌内で最終回を迎えたものの､進級後に購読する「小学五年生」には連載の予定がなかったため､翌年の「小学四年生」で再び連載されているのである。
ということは､「学年が（年齢が）上がるに連れて､読者自身もドラえもんのような存在から自立していってほしい」という見方もできるわけだ。
当然ながら､今もアニメや映画でもドラえもんは続いていることから､真の最終回は訪れないだろう。
「いつまでも誰かに甘えていてはいけない」というドラえもんや故・藤子・F・不二雄先生から読者へのメッセージとして､最終回が描かれたのかもしれない。（古田鉄寿）
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