高島忠夫夫妻が生後5ヶ月の長男殺害事件を回顧! ｢何で殺されないと…｣

俳優･高島忠夫(たかしまただお=82)が18日放送の｢独占密着!真実の高島ファミリー『忠夫さん､死ぬまで一緒やで』～寿美花代献身愛で闘う夫の病～｣と題された『カスペ!』(フジテレビ系)に出演｡
同じく出演した､妻で宝塚歌劇団の元星組男役トップスター･寿美花代(すみはなよ=81)が長男殺害事件を赤裸々に語り､話題になっている｡

芸能界きってのおしどり夫婦と言われる高島夫妻｡
また､息子の高嶋政宏(たかしままさひろ=47)､高嶋政伸(たかしままさのぶ=46)も俳優として活躍するなど､芸能一家としても有名｡
一方､生後5ヶ月の長男･道夫(みちお)を家政婦(=当時17)に殺害された悲劇の夫婦としても知られる｡

この"高島忠夫長男殺害事件"が起きたのは1964年8月24日｡
高島家に住み込みで働いていた家政婦から､
｢長男の姿が見当たらない｣
との連絡を受けた高島夫妻はただちに家中を探し回ると､風呂桶の中から沈められた状態の長男を発見｡
警察に､
｢息子が風呂に沈められ､部屋が荒らされている｣
と通報した｡
長男は直ちに近くの病院へ運ばれたものの､すでに心肺停止状態で人工呼吸を試みるも命を吹き返すことはなかった｡

その後､通報を受けた玉川警察署は殺人事件として捜査を開始｡
事件に最初に気付いた家政婦は､
｢当日夜に窓の外を不審な男が歩いてるのを見た｣
｢長男が激しく泣いてるのを聞いた｣
などと証言するも､調査の結果､家政婦と同じ証言をする者がいなかった上､
｢高島家では犬を飼っており､この犬は普段から不審者が近づくと激しく吠えるが､当日夜に犬は吠えていない｣
｢犯人が物取り目的で押し入ったのならば､生後わずか5カ月の赤ん坊に姿を見られたとしても､その歳の赤ん坊なら証人になるわけもなく殺すというのは不自然｣
など不自然な点が次々に見つかり､家政婦に問いただしたところ､犯行を認めて同日中に逮捕された｡
なお､この家政婦はわずか数年で出所したとのこと｡

寿美は当時のことを振り返り､
｢夜中に､道夫がどこでもいない､ってことになって､探し回った｡
一番最後にお風呂を…フタを明けたら､道夫がいた…｡
(道夫の周りに)泡がいっぱい出てて…｡
夜中2時すぎぐらいで､あちこち病院行ったけど､どこも受け入れてくれなくて｡
やっと1軒受けてくれた時には…｣
と声を震わせながら告白｡
また､出産後も女優業を続けた自分が事件を招いたという罪の意識もあるようで､
｢私が一緒に寝てやらんかったから…｡
忠夫にそっくりでね…｡
なんで殺されなあかんかったのか､分からないんですけど…｣
と胸中を語った｡

事件から49年経った今でも､お風呂に入れずシャワーしか浴びれないという寿美｡
事件後には赤ちゃんの泣き声や､｢ママー､苦しいよ｣といういたずら電話が頻繁にかかってきたのだとか｡
さらにこの日の放送では､高島が1998年に発症したうつ病の他､パーキンソン病や不整脈で心臓にペースメーカーを付ける大手術を受けたことなども明かされた｡
今後､これ以上辛いことが夫婦の身に起きないことを祈るばかり｡(草野)