長谷川博己の壮絶下積み秘話! ドラマ進出のきっかけは小栗旬だった!?

先月30日に放送された第8話が29.6%という驚異的な視聴率を獲得した『家政婦のミタ』(日本テレビ系)。
松嶋菜々子(まつしまななこ=38)の怪演にばかり注目が集まっているが、確かな演技力でドラマを引き締めているのが阿須田家の父・恵一を演じている長谷川博己(はせがわひろき=34)だ。

2008年に『四つの嘘』(テレビ朝日系)でドラマデビューした長谷川は、昨年『セカンドバージン』(NHK)で主演の鈴木京香(すずききょうか=43)と禁断の恋に落ちる年下男性を好演。
今年4月クールの『鈴木先生』(テレビ東京系)で連ドラ初主演を務め、来年以降もすでに2本のドラマ出演が決まっている。

ドラマデビューからわずか3年で人気俳優の仲間入りを果たした長谷川。
しかし、成功の裏には辛く長い下積み生活があったという。
『女性セブン』が報じている。

1977年、東京・八王子で建築評論家の父と専業主婦の母の間に生まれた長谷川は、幼い頃から映画館に通い、映画監督に憧れを抱いていたという。
しかし、中央大学4年時に転機が訪れる。
劇団員の知人から、
「団員がひとり逃げちゃったから代わりに出てほしい」(引用:女性セブン)
と誘いを受け、素人ながら舞台に上がったのだ。

この出来事がきっかけで役者に目覚めた長谷川は、2001年に父の反対を押しきり文学座附属演劇研究所に入所。
役者としての第一歩を踏み出すが、最初は先輩劇団員からの理不尽な要求に絶える日々だったという。

「"上の人たちは挨拶しても返事しないし、こっちを下っ端だと思って、何でもかんでも命令してくる"なんて愚痴ってましたね。
当時は役をもらえない苛立ちとかあったんでしょう。ときおり、"やめたい"とかいうこともありました」(当時を知る劇団関係者:女性セブン)

弱音を吐きながらも、徐々に演技の才能を開花させていった長谷川は2002年に『BENT』で初舞台。
そして、2005年には蜷川幸雄(にながわゆきお=76)演出の舞台『KITCHEN』で、重要な役を任されるまでになった。
その一方で、私生活では金がなく、食うにも困るほどだったという。

「劇団員時代は家賃7万円のボロアパートに暮らしていて、"ダニが出てたまらないんですよ"なんて嘆いていました。
それにご飯も食べられないほどで、役者になる前に皿洗いをしていたイタリア料理店に泣きついて、出世払いで毎日ご飯を食べさせてもらっていたみたいですよ」(同)

そんな状況でも舞台一本で活動を続け、着実にキャリアを積んでいった長谷川。
しかし、2007年の舞台『カリギュラ』で小栗旬(おぐりしゅん=28)と共演し、考え方に変化が生まれたという。

「小栗くんと出会って、長谷川くんは"価値観が変わった"なんて話してましたよ。
年下だけど、舞台だけじゃなく、テレビ、映画でバンバン活躍している彼から刺激を受けて、"自分も舞台だけにこだわるんじゃなくて、発想を柔軟にして新たな分野に出ていかなきゃ"って決意した様子でしたね。
小栗くんとは、彼の家に遊びに行ったりと、いまでも交流を続けているそうです」(同)

長谷川のその後の活躍は前述した通り。
テレビドラマの経験こそ少ないが、舞台で培った高い演技力は現場で支持されているようだ。

『家政婦のミタ』も残すところあと3話。
今後の展開とともに、長谷川の演技にも注目だ。(伊原)


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