前立腺ガン発覚の間寛平はゴール後即手術へ!?

(01/16)

前立腺ガンが見つかったお笑い芸人､間寛平(60)は､それでもマラソンとヨットで地球を1周する｢アースマラソン｣の続行を選択した｡

公表2日目の15日には20キロを走破｡

ホルモン療法を続けながらの残り1万キロの先にあるゴールは､今年秋から来春になるとみられている｡

走りながらの闘病は､本当に大丈夫なのか? ｢夕刊フジ｣が報じている｡

答えているのは､同紙に｢Dr.石坂の男性相談室｣を連載中の関東中央病院副院長で､泌尿器科が専門の石坂和博医師だ｡

｢60歳という年齢は､前立腺ガンとしては若い部類｡

早期の前立腺がんなら､基本的には外科的手術で癌組織を切除するか放射線治療で焼き切るという"根治療法"が第１の選択です｡

ただ､間さんのように大きなプロジェクトの途中だったり､何らかの事情ですぐに手術が受けられない場合は､概ね1～2年を限度としてホルモン療法でしのぐという考え方は間違いではありません｣

怖いのは､この間､癌がホルモンに耐性を持ってしまうことだという｡

｢ホルモン治療の効果がなくなる危険性もあるので､チェックを怠らないことが前提｡

無事ゴールした時点で､手術などの根治治療を行うことになるでしょう｣

ホルモン療法を受けながらのマラソン続行については､

｢スポーツをするのはいいこと｡

ホルモン療法を行うと､筋肉や骨量の低下を招くことがあり､スポーツで防ぐことができる｡

とはいえ､ホルモン療法で心機能が低下するという報告もあるので､十分な注意も必要です｣

前立腺がんは､50歳以上に多く､尿が出にくくなったり回数が多くなったりするのが初期症状｡

肺や大腸などの癌と比べると､比較的リスクは低いと思われているが､進行してしまった場合は骨や肺に転移しやすく､その場合は命にかかわることも多い｡

昨年10月に前立腺ガンが見つかった米俳優､デニス・ホッパー(73)の場合､すでに肺に転移｡

｢余命は極めて短い｣と伝えられている｡

寛平の癌は早期だったのが救いだが､ゴールまで無理せず走りぬいてほしいものだ｡(淺川)