中日･和田一浩､不調の原因は落合監督!? メジャーなら｢訴訟問題になりかねない｣

近年稀に見る大混戦となっているセ･リーグ｡
9月に入っても2位から5位までのゲーム差はわずかに｢4｣と､ファンにとっては最後まで目が離せない展開となっている｡

そんな中､じわじわと調子を上げてきているのが中日｡
投手陣はシーズン序盤から安定していたが､ここにきて打線にも元気が出てきた｡

しかし､その流れに乗り切れず､もがき苦しんでいる選手がいる｡
今年39歳を迎えた大ベテラン･和田一浩外野手だ｡

和田は昨季全試合に出場し､打率.339､37本塁打､93打点と大暴れ｡
チームの優勝に大きく貢献し､セ･リーグ史上最年長でMVPを獲得した｡
だが､今季は開幕から調子が上がらず､打率はセ･リーグの規定打席到達者の中で最下位の.231｡
持ち前の勝負強さも影を潜め､先月28日には2008年10月以来となるスタメン落ちの屈辱も味わった｡

スランプの原因は､ずばり打撃フォームの改造にある｡

これまで極端なオープンスタンスだった和田は今季､落合監督指導のもと､スクエアスタンスにフォームを改造｡
内角のボールに対応するためとのことだが､内角の打率は昨季よりも悪化｡
内角を意識するあまり､得意としていた外角も打ち損じてしまうという悪循環に陥っている｡

スタメン落ちした先月28日､和田は厳しい表情で､
｢これは自分の問題｡どうにもこうにもやるしかない｣(日刊ゲンダイより)
とコメント｡
しかし､スポーツライターの友成那智氏は､
｢メジャーでこんな事態が起きたら訴訟問題になりかねません｣(同)
とし､和田を直接指導した落合監督の責任を追及している｡

｢メジャーでは､監督が選手を指導することはめったにない｡
昨年､マリナーズのワカマツ監督(当時)が4年総額3600万ドルの好打者･フィギンズの直接指導に乗り出したが､口論になるなどモメにモメた｡ワカマツ監督はこの一件もあって辞任に追い込まれた｡
もし選手が監督から直々に教えられてメチャクチャになれば､選手は怒ってチームから去るだけでなく､契約している代理人が騒ぎ立てる｡もちろんメディアも厳しく批判をする｡
選手の中には､首脳陣による指導に関連した内容も契約書に含まれているケースもあると聞いています｣(同)

だが､これはあくまでメジャーでの話｡
三冠王を3度獲得している落合監督にフォーム改造を勧められ､断ることの出来る選手は日本にいないだろう｡

チームが逆転優勝へ向けて勢いを増す中､かつてないほどのスランプに陥ってしまった和田｡
原因が監督にあるだけに､狂った歯車は自らの力で修正するしかない｡

(2011年9月10日)

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