パパとムスメの7日間
[第7話]
08/19放送

入れ替わってからだいぶ時間がたち、ついに、恭一郎(舘ひろし)と小梅(新垣結衣)は入れ替わってしまった原因を突き止めた。
その原因とは、祖母のひそか(佐々木すみ江)からもらった“10年に一度しか実をつけない伝説の桃”だ。だから、また桃を食べれば元の身体に戻れると確信した2人は、桃を手に入れるため、ひそかが描いた地図を持って、千葉の奥地へ向かう。

やっとのことで桃を見つけ、かぶりつくが、2人の身体は一向に元に戻る気配すらない。しかも、そこに中嶋(八嶋智人)とともに和香子(佐田真由美)が現れた。恭一郎と一緒になりたいと願っている和香子は、桃の伝説を利用して理恵子(麻生祐未)と入れ替わろうとしたのだ。恭一郎(の姿をした小梅)は、「小梅に食べさせたいから、その桃をくれないか」というが、和香子はあきらめ切れないと走り出してしまう。そんな和香子を恭一郎(の姿をした小梅)は、「西野さんにもきっと奇跡が起きるよ!」と励ます。そして和香子が恭一郎(の姿をした小梅)に桃を渡そうとした、まさにその瞬間! 桃が斜面に落ち、それを拾おうとした小梅と恭一郎はともに足をすべらせ、ごろごろとすべり落ちてしまった。

小梅が病院で目を覚ますと、ほっそりとした指が目に入る。鏡に映しても、元の、小梅の姿だった。喜ぶ小梅。
しかし、恭一郎の方は意識が戻らないでいた。病院に運ばれるとき、恭一郎は最後まで小梅のことを心配してくれると知り、小梅は驚く。そして、恭一郎の手を握り、「私、まだ親孝行してないよ。パパ、大好き、ありがとうって言いたかったよ」と必死で叫ぶ。
と、恭一郎が起き上がった! 驚きながらも安堵する小梅と理恵子。

しかし、喜んだのもつかの間、4日間も意識が戻らなかったせいで、日付は2人にとって重要な日を迎えていた。小梅は『健太先輩(加藤成亮)の試合』、恭一郎は『最後の御前会議』だ。小梅も恭一郎も病院を抜け出し、小梅は学校へ、恭一郎は会社へと、勢いよく飛び出していく。

かろうじて試合に間に合った小梅だったが、健太先輩は試合に負けてしまった。
「だらしないよな」と自嘲気味に笑う健太先輩に小梅は「ひとつだけ言わせてもらってもいいですか」といい、そして、「大人になったらうまくいかないことたくさんあります。勝って成功して、お金がある人がえらいんじゃない。必死で頑張って一生懸命やってる人がえらいって、いろんな大人を見て、心からそう思いました」と語る。「私は頑張ってる健太先輩をずっと見てきました。だから……」と小梅が言うのを遮り、健太先輩は「好きだ」と小梅に告白した。嬉しくて涙ぐむ小梅。

一方、恭一郎が会議室に到着すると、すでに会議は終わっていた。プロジェクトチームのみんなはいたが、プレゼンはうまくいかなかったらしい。このまま以前と同じように黙ってあきらめてしまうのか――恭一郎は考える。でも、今まで頑張ってきた小梅のことを考えると、「諦めてはいけない」という気になり、社長を追いかけた。そして、言う。「今まで、上に従うことに慣れてしまっていた。会社なんてそんなもんだと思うようにしていた。でも、私は娘に語れる仕事がしたいんです。私はこの会社の仲間と新しい商品を作っていきたいんです!」と。すると、社長(江守徹)が振り返り、「私も改革の必要があると思っていた。勝負に出てみよう。レインボー・ドリームは定価500円。コンビニで販売する」と恭一郎に言った。

恭一郎が家に帰ると、小梅はデートにでかけていなかった。健太先輩の試合の日だと知っている恭一郎は気が気でない。と、その時、小梅が帰ってきた。冷やかすひそかに「ただ、送ってもらっただけ」だとはにかむ小梅。
そして、小梅は健太先輩の試合のことを、恭一郎は今日の御前会議のことをお互いに報告しあった。

翌朝、恭一郎たちが仕事をすすめていると、桜木部長(高田延彦)がやってきて、「このレインボードリームプロジェクトが部に昇格するかもしれない」と言った。チームの人々は喜んだが、恭一郎が部長になるのではなく、新しい部長を迎えると知り、恭一郎を初め、チームの面々は絶句する。
そのあと、チームの面々は桜木部長にかけあうと席を立ったが、恭一郎はそれを止めた。そして、かわりといってはなんだが、今日は家で打ち上げをしようとみんなを誘う。
そのことを小梅に電話すると、「みんなには会いたいけど、健太先輩が大学の推薦に決まったからお祝いしてあげたいんだ」という。焦った恭一郎は、健太先輩も家に呼ぶように言う。
小梅は気がすすまなかったが、そのことを健太先輩に言うと、「喜んで伺うよ。お父さん、けっこう好きだし」と笑った。

そして、川原家にみんなが集まった。
恭一郎も小梅も、つい今までのように演技をしてしまいそうになりながら、そして、つい、知っていることをポロリともらしてしまったりしながらも、楽しいひとときを過ごしていた。
その時、律子(森田彩華)が「助けて!」と駆け込んできた。続いて、律子の父親(相島一之)も入ってくる。律子が彼氏と旅行に行くことがバレてしまったのだ。
別部屋で、小梅、恭一郎、健太先輩、律子、律子の父で話をすることに。
「パパなんていつも頭ごなしに怒鳴ってばっかり!」と叫ぶ律子に、小梅は「そんなことないよ」という。「大人って、けっこう子供のことわかろうと思ってるもんだよ。わかりたいけどわかんないから、つい怒鳴っちゃったり、必要以上に心配しちゃったりするんだよ」と。それに同調し、「真面目に勉強してるかと思えば! 学校に何しに行ってるんだ」という律子の父に、今度は恭一郎が「子供だって、学校に遊びに行ってるわけじゃない。勉強だって難しいし、いろいろ大変なんです」がいい、律子には「ただ、温泉旅行はちょっと賛成できないけど」と付け足した。そして、「自分の子供なんだから、とことん信じてやりましょうよ。そしたら、子供たちは大人を裏切らないと思いますよ」とも。すると、小梅が「私もパパのこと、ウザイって思うこと、すんごいよくあるけど。でも、大人ってけっこう頑張ってんだよ」と律子に言う。「もう一度話し合ってみてください。ケンカしたときこそ、絆を深めるチャンスですよ」と恭一郎が言った。

そして、小梅と恭一郎は2人だけで線香花火をしていた。
小梅は「パパと入れ替わってよかったよ。私、自分を好きっていえる大人になるよ」と恭一郎に言う。そこにやってきたひそかに、小梅は「桃の伝説を教えて」とせがむ。すると、ひそかは話し出した。それは、昔、病気の娘の身代わりになりたいと思った父親が飢えた桃だ。そして、どちらかが命がけで相手を守りたいと思った時に入れ替わるのだと。「でも」とひそかは付け加えた。本当に大切なのは戻ってからの7日間。その7日の間、仲良くしないと、また元に戻ってしまうのだという。驚く2人。
しかし、小梅は前よりも恭一郎をウザイと思っていなかった自分に気づいていた。

翌朝、恭一郎が出社すると、社長に呼ばれ、「キミにはレインボー・ドリームから外れてもらう」と宣告された。「やっぱり」と落ち込む恭一郎だったが、社長の言葉はこう続いた。「キミには新たに設置する改革推進部の部長を頼む」。隣にいた桜木部長も「いい仕事をするにはライバルが必要だからな」と笑った。会社を生まれ変わらせるために、恭一郎の力が必要とされたのだった。「頑張ります!」と頭を下げる恭一郎。
一方、小梅は健太先輩に手作り弁当を渡していた。喜んだ健太先輩は小梅に、「小梅って呼んでいい?」と笑いかけられ、恥ずかしそうに小梅は頷いた。

そして7日がすぎ。また小梅は今までのように冷たくなってしまうのかと思った矢先、小梅が恭一郎に言った。「これから先もさ、たまには会社のこと相談にのってあげてもいいよ」と。「頼りにしてるよ」と笑う恭一郎。

あの嵐のような日々はなんだったのだろうか。もしかしたら、この穏やかな7日間のためにあったのかもしれない。ただ、小梅と恭一郎の間には、たしかな「なにか」が存在することは間違いなさそうだ。
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07/22 第4話


07/15 第3話

キャスト
川原小梅 / 新垣結衣(あらがきゆい)
恭一郎の娘で、桜台北高校に通う高校2年生・・・
川原恭一郎 / 舘ひろし(たちひろし)
大手化粧品会社・美生化粧品のサラリーマン・・・
中嶋耕介 / 八嶋智人(やしまのりと)
恭一郎率いるチームの部下のひとり。心のそ・・・
大杉 健太 / 加藤成亮(かとうしげあき)
中山 律子 / 森田彩華(もりたあやか)
中山律子の父 / 相島一之(あいじまかずゆき)
西野 和香子 / 佐田真由美(さだまゆみ)
前田 幸一 / 金児憲史(かねこのりひこ)
森山 礼次郎 / 大和田伸也(おおわだしんや)
渡辺専務 / 小野寺昭(おのでらあきら)
渡辺 武志 / 江守徹(えもりとおる)

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