東野圭吾ミステリーズ第5話あらすじ完全版

東野圭吾ミステリーズ

[第5話]

08/02放送

伸彦（反町隆史）が男手一つで育てていた幼い娘・宏子（信太真妃）の葬儀が行われていた。
死因は石油ストーブの不完全燃焼による一酸化中毒。
事故当日、伸彦は仕事の資料をファックスするため、コンビニに行っていた。
伸彦はそこで出くわした強盗に殴打され、気絶させられていたのだ。
その間に宏子が見よう見まねでストーブを着けたのだろうと弔問客は噂する。
宏子の遺体の第一発見者は、伸彦の再婚相手の尚美（加藤あい）だった。

宏子の一周忌からまもなく、伸彦と尚美は沖縄に新婚旅行に向かった。
伸彦から指輪を差し出された尚美はためらうが、残された人間が幸せにならないと死んだ娘も喜ばないと言われる。
そんな２人のを近くの席にいた初老の藤村（北見敏之）と照恵（大塚良重）夫婦が微笑ましく見つめていた。

伸彦と尚美がホテルに着くと、藤村夫婦と再会。
藤村は滞在中にどちらかの部屋で一杯飲もうと声を掛けてくる。

伸彦との夕食を終え、酔ってしまった尚美はベッドに横になる。
すると、伸彦は尚美の首に手を掛け、宏子を殺したのかと追及。
尚美は常々、宏子が懐いてくれず、母親になる自信がないと言っていたのだ。

伸彦は宏子が亡くなった日のことを回想する。
その日、エアコンが故障し、古い石油ストーブで暖を取っていた。
そこに会社から電話が入り、伸彦は資料を届けなければならないことになる。
室内に置いていたバイクで向かおうとエンジンをかけたが、急ぎのためコンビニからファックスすることに。
ストーブを消して向かったコンビニで、強盗に襲われてしまったのだ。

病院で目を覚ました伸彦のもとに、尚美から電話が入り、宏子が倒れたと聞かされる。
伸彦は病院に駆けつけるが、宏子は息を引き取ってしまった。
伸彦はストーブは確実に消したはずだと言うが、尚美は宏子が着けたのだろうと言う。

だが、伸彦は隣人から尚美が灯油を持って、家に入るのを見たと言われる。
それを聞いた伸彦は尚美がストーブを着けたと確信したのだった。

伸彦から宏子を殺したのかと追及された尚美は否定もせず「殺して」と告げる。

その後、伸彦のもとに藤村が酒を持って現れた。
藤村は妻を殺したいと思ったことがあるかと尋ね、自分はあると言う。

藤村は幼い息子を事故で亡くしていた。
息子と一緒に歩いていた時に、線路の向こうから照恵が手を振ってきた。
それを見た息子が遮断機をくぐって、照恵のもとに向かってしまい、事故に遭ったのだ。
藤村は照恵を恨んでいたが、しっかり息子の手をつないでいなかった自分が悪いと気付いたと言う。

そんな会話の後、伸彦は藤村に連れられて、海岸へ行く。
そこには尚美と照恵がいた。
藤村夫妻は飛行機で会った時から、伸彦と尚美の不審な様子が気になっていたという。

尚美は宏子の本当の死因を語る。
一酸化中毒はストーブの不完全燃焼ではなく、伸彦のバイクの排気ガスによるものだった。
尚美は伸彦の過失にしないため、宏子が既に死んでいる部屋でストーブを着けたのだ。

真実を知った伸彦は大きな衝撃を受け、自分たちは幸せになどなれないとふさぎこむ。
だが、そんな伸彦に藤村は、二人いれば悲しみを分け合うことができると励ましの声を掛けるのだった。

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