マイケル借金膨大！両親と前妻の養育権＆遺産争いはどうなる！？

急死した人気歌手マイケル・ジャクソン（まいける・じゃくそん=享年50）の10億ドル（約960億円）ともみられる巨額の遺産をめぐる遺族間の法的問題が表面化してきた。

マイケルの子供3人は現在､暫定的な後見人であるマイケルの母キャサリンと､父ジョセフと同居中。

記者会見したジョセフは子供たちについて「私たちが世話をして､必要な教育を与える。孫たちに必要な環境はすべて整っている」と述べた。

しかし､7月6日に開かれる遺産管理人への指名についての審問には､前妻で長男と長女の母親のデボラ・ロウも出席するという。

ロウは､英紙「ニューズ・オブ・ザ・ワールド」の取材に「離婚時に大金をもらった。だから養育権はいらないし､今後も子供たちには会わない」と話しているが､「ロサンゼルス・タイムズ」紙によると､ロウさん側も子供の後見人に関する対応を検討しているという。

ロウには遺産を相続する権利はないが､子供の後見人になることを主張した場合､子供たちが受け取るマイケルさんの遺産をめぐって､争いが生じる可能性がある。

また､遺族は申し立てでマイケルさんに遺書はないとみていると主張したが､マイケルの死をいち早く報じた米芸能専門サイトTMZは､マイケルの弁護士が遺書の写しを持ち､裁判所に提出するつもりだと報じている。

「ニューヨーク・タイムズ」紙によると､マイケルは80年代以降､ヒットメーカーとして7億ドル（約672億円）を稼ぐ一方､不動産や美術品の購入など長年の出費で4億～5億ドルの借金があるとされ､正確な遺産は分かっていないが､保有資産は10億ドルと言われている。

マイケルの作品を販売するレコード会社「ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル」によると､全48タイトルで計30万枚の注文が全国から寄せられ､生産が間に合っていないという。

「この勢いでいくと100万枚超えになる」（音楽関係者）という状況で､日本だけでも20億円以上の売り上げがありそうだ。

急死後､世界中でもＣＤなど関連商品が爆発的に売れており､マイケルが自らの死で稼いだ“葬式代”は莫大な額になりそうだ。（淺川）