吉本興業のお笑い芸人が「対人関係」をアップさせてくれるお笑いの極意を教えてくれる！？

お笑い文化もここまで来たか､という感じだ。

吉本興業が､若手芸人らを講師とする「漫才講座」を開講するという。

それが吉本総合芸能学院（NSC）というような､芸人養成のためのスクールであれば別段珍しい話ではない。

ただ､今回の対象は企業や教育機関。

そういった一般社会に向けて本格的に展開するというのだ。

ただ､「企業にお笑いって必要なの？」という疑問も当然出てくる。

今回､吉本がプレゼンテーションする内容は､対人関係や人前での説明能力向上など。

確かにビジネス上でもプライベートでも､芸人の持っているPR技術はコミュニケーションには役立っていくだろう。

そこに､需要が見込めるわけだ。

と同時に､若手タレントの知名度アップと収益向上を狙うという､まさに吉本興業にとっては一石二鳥のシロモノ。

吉本は3年ほど前から､カルチャースクールなどで漫才講座を開いてきた。

その評価を受けて､今春には住友商事が新入社員研修として採用し､本格的に企業研修ビジネスに参入した。

今夏には､首都圏中心に学習塾を約130教室展開する学究社が､人前で話す力を養おうと､小学校低学年児童を対象に夏季講座に採り入れる予定。

また､医師や看護師を養成する大学などからの引き合いもあるという。

教材となるテキストは､若手タレントを養成するNSCの教材をもとに作成。

NSCで指導経験のある構成作家と若手コンビ計3人の講師を派遣する標準パックは､約1時間半の時間で30万円前後。

コミュニケーションに自信がない人は､機会があったら受けてみるといいかも？（古田鉄寿）

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