違法着うた・着うたフルのダウンロード数､4億超に!

(12/26)

日本レコード協会は12月24日､｢違法な携帯電話向け音楽配信に関するユーザー利用実態調査｣の2008年版報告書を公開した｡調査は10月10日から同12日まで実施したもので､サンプル数は1050人｡

同調査は､増え続ける違法な携帯電話向け音楽配信について利用実態を把握し､対応策の検討材料とすることを目的に実施したもの｡その結果､違法サイトの認知率は80.8%で､実際に34.5%が利用していることが分かった｡

10代後半の違法サイト利用率､違法着うたフルのダウンロード曲数は､2007年に続いて増加傾向にあり､違法サイト利用者のうち､アップロードした経験のある割合は11.6%となった｡

違法音楽ファイルの推定ダウンロード数は､年間で約4億714万ファイル以上と推定され､2007年10月から2008年9月までの有料着うた､着うたフルのダウンロード数､3億2900万回を上回った｡

違法着うたサイトをめぐっては､今年10月に､日本音楽著作権協会(JASRAC)やレコード会社の許諾を受けず､約2万曲の楽曲を無料でダウンロードできるようにしたとして､ホームページを運営した会社員らを京都府警が逮捕している｡

見せしめ効果を狙っての逮捕劇と見るむきがあったが､今回の調査の結果を見ると､その効果は薄かったようだ｡(松野)

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