ドラマ視聴率ランキングを見て思わない?「視聴率絶対主義はもう古い」!?
猫も杓子も「視聴率が……」と口にしている昨今のテレビドラマ界。
そんな中、ひとりのカリスマ脚本家からドラマ会への提言とも言えるひと言が飛び出した。
「視聴率だけで(ドラマを)評価するようになってしまった」
人気ドラマシリーズ「北の国から」などで知られる脚本家の倉本聰氏(くらもとそう=73)の嘆きだ。
同氏が、脚本を担当するフジテレビの10月スタートの連続ドラマ「風のガーデン」についてで、舞台となる北海道・富良野で会見した。
このとき、同氏が「テレビへの絶望がある」と前置いた上でで続いた言葉だった。
「これが最後という気持ち。テレビ局が視聴率だけを考え、現場が悪くなった」
日本テレビ「前略おふくろ様」、フジテレビ「北の国から」など多数のヒット作を生み出してきた日本を代表する脚本家は「今回のスタッフは一生懸命取り組んでくれている」と強調した上で「かつては知恵を使って作っていたが、今は知識でものを作るようになった」と指摘。
「(一緒にやってきたスタッフが)役付きになり、現場から離れ、技術や知恵が伝承されず、役者を含めて現場がものすごく悪くなった」と、現在のテレビドラマ界にイエローカードを差し出したのだ。
確かに、同氏の言葉を待たずして、「視聴率主義」に疑問を感じていた視聴者も少なくないのではなかろうか?
テレビドラマの視聴率が低迷している理由には様々あるが、「おもしろいから視聴率が取れている」という裏づけの数字としての見方ではなく、「数字が取れているからおもしろいドラマのはずだ」というマーケティング的発想がいつの間にか蔓延していたようにも思える。
もちろん、おもしろいドラマや話題性のあるものについては視聴率がとれているのは確かなことだが、
関東地区の7月28日〜8月3日における最新の視聴率ランキングを見ても、
1.「篤姫」(NHK総合) 24.6%
2.「連続テレビ小説・瞳」(NHK総合) 16.5%
3.「開局55年記念番組ヒットメーカー阿久悠物語」(日本テレビ) 15.9%
4.「木曜劇場・コード・ブルードクターヘリ緊急救命」(フジテレビ) 15.7%
5.「太陽と海の教室」(フジテレビ) 14.4%
6.「シバトラ・童顔刑事・柴田竹虎」(フジテレビ) 14.0%
7.「月曜ゴールデン・ドラマ特別企画・内藤大助物語・いじめられっ子のチャンピオンベルト」(TBS) 13.6%
8.「ヤスコとケンジ」(日本テレビ) 12.9%
9.「木曜ミステリー・その男、副署長」(テレビ朝日) 12.8%
10.「橋田壽賀子ドラマ渡る世間は鬼ばかり」(TBS) 12.5%
と、作品のおもしろさは評価されている作品と、「長く見ているからつい見てしまう」と生活サイクルのひとつとして見続けているものも含まれている。
たとえば、1位の「篤姫」などは、その話題性も評価もズバ抜けており、誰が見てもおもしろい作品なのは明らかだ。
「篤姫」のような例外的な名作を除いて、賛否両論の作品も少なからずランクインしていることも確か。
ただ、その「賛否両論」というのが実はドラマを見る上で、きわめて正しいあり方なのではないだろうか。
数字がいいからという保障付きでドラマを見る「右向け右」精神で、本当に「自分自身がおもしろいと感じられるドラマ」に出会えるのだろうか?
答えは否。価値観は十人十色だからだ。
視聴率というのは、テレビ局側が広告主に対してアプローチを仕掛けるための数字でもあるが、視聴者は広告主ではない。
数字に振り回されず、自分が好きなドラマ、いいと思うドラマを選んで楽しめなくなっている今の「視聴率絶対主義」は、バブル時代のブランド絶対主義とどこか似てしまっている気がしてならない。
ビジネスベースでの考え方としては、広告効果の高い番組を作るのは理想的なことだが、テレビドラマが文化を創り続けてきた実績を考えると、広告出稿を行なっている各企業も、ドラマを育て、視聴者を育てるという“スポンサーの根源的発想”を忘れないでいてほしいものである。(古田鉄寿)
そんな中、ひとりのカリスマ脚本家からドラマ会への提言とも言えるひと言が飛び出した。
「視聴率だけで(ドラマを)評価するようになってしまった」
人気ドラマシリーズ「北の国から」などで知られる脚本家の倉本聰氏(くらもとそう=73)の嘆きだ。
同氏が、脚本を担当するフジテレビの10月スタートの連続ドラマ「風のガーデン」についてで、舞台となる北海道・富良野で会見した。
このとき、同氏が「テレビへの絶望がある」と前置いた上でで続いた言葉だった。
「これが最後という気持ち。テレビ局が視聴率だけを考え、現場が悪くなった」
日本テレビ「前略おふくろ様」、フジテレビ「北の国から」など多数のヒット作を生み出してきた日本を代表する脚本家は「今回のスタッフは一生懸命取り組んでくれている」と強調した上で「かつては知恵を使って作っていたが、今は知識でものを作るようになった」と指摘。
「(一緒にやってきたスタッフが)役付きになり、現場から離れ、技術や知恵が伝承されず、役者を含めて現場がものすごく悪くなった」と、現在のテレビドラマ界にイエローカードを差し出したのだ。
確かに、同氏の言葉を待たずして、「視聴率主義」に疑問を感じていた視聴者も少なくないのではなかろうか?
テレビドラマの視聴率が低迷している理由には様々あるが、「おもしろいから視聴率が取れている」という裏づけの数字としての見方ではなく、「数字が取れているからおもしろいドラマのはずだ」というマーケティング的発想がいつの間にか蔓延していたようにも思える。
もちろん、おもしろいドラマや話題性のあるものについては視聴率がとれているのは確かなことだが、
関東地区の7月28日〜8月3日における最新の視聴率ランキングを見ても、
1.「篤姫」(NHK総合) 24.6%
2.「連続テレビ小説・瞳」(NHK総合) 16.5%
3.「開局55年記念番組ヒットメーカー阿久悠物語」(日本テレビ) 15.9%
4.「木曜劇場・コード・ブルードクターヘリ緊急救命」(フジテレビ) 15.7%
5.「太陽と海の教室」(フジテレビ) 14.4%
6.「シバトラ・童顔刑事・柴田竹虎」(フジテレビ) 14.0%
7.「月曜ゴールデン・ドラマ特別企画・内藤大助物語・いじめられっ子のチャンピオンベルト」(TBS) 13.6%
8.「ヤスコとケンジ」(日本テレビ) 12.9%
9.「木曜ミステリー・その男、副署長」(テレビ朝日) 12.8%
10.「橋田壽賀子ドラマ渡る世間は鬼ばかり」(TBS) 12.5%
と、作品のおもしろさは評価されている作品と、「長く見ているからつい見てしまう」と生活サイクルのひとつとして見続けているものも含まれている。
たとえば、1位の「篤姫」などは、その話題性も評価もズバ抜けており、誰が見てもおもしろい作品なのは明らかだ。
「篤姫」のような例外的な名作を除いて、賛否両論の作品も少なからずランクインしていることも確か。
ただ、その「賛否両論」というのが実はドラマを見る上で、きわめて正しいあり方なのではないだろうか。
数字がいいからという保障付きでドラマを見る「右向け右」精神で、本当に「自分自身がおもしろいと感じられるドラマ」に出会えるのだろうか?
答えは否。価値観は十人十色だからだ。
視聴率というのは、テレビ局側が広告主に対してアプローチを仕掛けるための数字でもあるが、視聴者は広告主ではない。
数字に振り回されず、自分が好きなドラマ、いいと思うドラマを選んで楽しめなくなっている今の「視聴率絶対主義」は、バブル時代のブランド絶対主義とどこか似てしまっている気がしてならない。
ビジネスベースでの考え方としては、広告効果の高い番組を作るのは理想的なことだが、テレビドラマが文化を創り続けてきた実績を考えると、広告出稿を行なっている各企業も、ドラマを育て、視聴者を育てるという“スポンサーの根源的発想”を忘れないでいてほしいものである。(古田鉄寿)
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