AKB48のコンプリート企画、独禁法で「ノー」。企画中止を発表!!

「メンバーのポスター44種類をすべて集めるとイベントに招待される」と銘打ってアイドルグループ「AKB48」のニューシングルを発売したソニー・ミュージックエンタテインメント傘下のデフスターレコーズは28日､独占禁止法に抵触する恐れがあるとして､イベントへの招待企画を中止すると発表した。

「産経新聞」によると､ポスターはAKB48のメンバー44人が1人ずつ写っているもので､東京・秋葉原の専用劇場「AKB48劇場」でニューシングル「桜ノ花ビラタチ2008」を1枚購入するとポスター1枚がプレゼントされる。特典として､メンバー44人すべてのポスターを集めると､イベント「春の祭典」に招待されるとうたっていた。

しかし､特典をゲットするには最低でも同じCDを44枚購入しなければならないうえ､ポスターは選べないことから44種類の違ったポスターをすべてをそろえるのは至難の業。

2月25日に同企画が発表された直後から､ネット上では「商魂たくましすぎて吹いた」「オタは湯水のように金使うだろうとか思ってるんだろうか？」などと､その商法に非難の声が挙がっていた。

こうした状況で､デフスターレコーズは招待企画そのものの中止を発表。理由として独占禁止法上の「不公正な取引」に抵触する恐れがあったためと説明。「ファンの皆さんの加熱を招いてしまったことを深くお詫び申し上げます」と謝罪した。

同社は44種類“コンプリート”を目指して､すでに同劇場でシングルを複数枚購入した熱狂的なファンを対象に､3月末日までCDの返品・返金を受け付けるという。

昨年の紅白出場を契機にして､メディアへの露出も増え“アゲアゲ”ムードだったAKB48。好事魔多しの言葉通りに足元をすくわれた感じだ。さて､44人の運命はいかに？(松野)