世界のキタノが目をつけた男・早乙女太一!
(01/21)
大衆演劇というと、若い世代には若干なじみがうすいかもしれないが、早乙女太一(さおとめたいち=17)という存在ならば知っているという人も少なくないのではなかろうか?
そもそも大衆演劇というのは、軽演劇やレビュー、ミュージカルなどに見られる娯楽演劇のことなのだが、どちらかというと、歌舞伎のようなメイクをして人情時代劇を演じることが多い。
日本各地にある大衆演劇劇場をはじめ温泉街など全国津々浦々で公演を行っているため、大衆演劇に携わる俳優がテレビや映画といったメディアにはあまり露出してこなかったのが現状だ。
メディア上位の傾向がある日本では、メディアに出てこないことがすなわち演技や演目として面白くないものと勘違いされてしまうフシがあるが、そんじょそこらの安売りドラマなどよりは、よほどしっかりした構成だったり演技だったりすることが多い。
その大衆演劇のスターとして、今脚光を浴びているのが早乙女だ。
早乙女は、劇団朱雀の二代目を背負う看板役者。父は同劇団の座長で、幼少の頃から父に演技を叩き込まれながら育ってきた。
と、ここまでは大衆演劇ではよくある話。
早乙女が大器の可能性を感じさせるのは、ひとりの映画監督との出会いだった。
その監督は、北野武(きたのたけし=61)。世界のキタノ、その人である。
小学生のころ、ふとしたきっかけで北野監督に目をつけられた早乙女は、大抜擢を受け、2003年に公開された映画「座頭市」で芸者姉妹の妹(弟)おせいの子ども時代を好演した。その後、2005年には「TAKESHIS'」に、本人の芸名である早乙女太一役で出演。
女形の天才俳優として、一気に全国区、いや世界レベルで目をつけられることになったのだ。
女形というのは、歌舞伎のように男性が女装をして、女性の役を演じることなのだが、早乙女の女形はまぎれもなく天下一品レベルだろう。
興味のある方は公式サイトにギャラリーがあるので見てほしい。
歌舞伎ファンには怒られてしまうかもしれないが、その美しさ、凛とした姿勢、そして役者として身にまとうオーラは、歌舞伎の名門・市川家、中村家、坂東家などといえどもひけを取るものではない。
ドラマにも数多く出演し、この3月には宮本亜門(みやもとあもん=50)演出の舞台「トゥーランドット」への出演が控えている。
まだ17歳。
好きなアーティストは、ラルク・アン・シエルや浜崎あゆみ(はまさきあゆみ=30)といった、いまどきの若者である。
メイクを落とせば、あどけなさの残る顔立ちだが、二代目のその目には、やがて大衆演劇の存在を根底から覆すだろう輝きが宿っている。(古田鉄寿)
そもそも大衆演劇というのは、軽演劇やレビュー、ミュージカルなどに見られる娯楽演劇のことなのだが、どちらかというと、歌舞伎のようなメイクをして人情時代劇を演じることが多い。
日本各地にある大衆演劇劇場をはじめ温泉街など全国津々浦々で公演を行っているため、大衆演劇に携わる俳優がテレビや映画といったメディアにはあまり露出してこなかったのが現状だ。
メディア上位の傾向がある日本では、メディアに出てこないことがすなわち演技や演目として面白くないものと勘違いされてしまうフシがあるが、そんじょそこらの安売りドラマなどよりは、よほどしっかりした構成だったり演技だったりすることが多い。
その大衆演劇のスターとして、今脚光を浴びているのが早乙女だ。
早乙女は、劇団朱雀の二代目を背負う看板役者。父は同劇団の座長で、幼少の頃から父に演技を叩き込まれながら育ってきた。
と、ここまでは大衆演劇ではよくある話。
早乙女が大器の可能性を感じさせるのは、ひとりの映画監督との出会いだった。
その監督は、北野武(きたのたけし=61)。世界のキタノ、その人である。
小学生のころ、ふとしたきっかけで北野監督に目をつけられた早乙女は、大抜擢を受け、2003年に公開された映画「座頭市」で芸者姉妹の妹(弟)おせいの子ども時代を好演した。その後、2005年には「TAKESHIS'」に、本人の芸名である早乙女太一役で出演。
女形の天才俳優として、一気に全国区、いや世界レベルで目をつけられることになったのだ。
女形というのは、歌舞伎のように男性が女装をして、女性の役を演じることなのだが、早乙女の女形はまぎれもなく天下一品レベルだろう。
興味のある方は公式サイトにギャラリーがあるので見てほしい。
歌舞伎ファンには怒られてしまうかもしれないが、その美しさ、凛とした姿勢、そして役者として身にまとうオーラは、歌舞伎の名門・市川家、中村家、坂東家などといえどもひけを取るものではない。
ドラマにも数多く出演し、この3月には宮本亜門(みやもとあもん=50)演出の舞台「トゥーランドット」への出演が控えている。
まだ17歳。
好きなアーティストは、ラルク・アン・シエルや浜崎あゆみ(はまさきあゆみ=30)といった、いまどきの若者である。
メイクを落とせば、あどけなさの残る顔立ちだが、二代目のその目には、やがて大衆演劇の存在を根底から覆すだろう輝きが宿っている。(古田鉄寿)
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