声優･青野武が死去｢まる子ちゃん｣友蔵や｢ドラゴンボール｣ピッコロ役など

アニメ『ちびまる子ちゃん』のおじいちゃん｢さくら友蔵｣役などで知られる声優･青野武(あおのたけし)が､9日夕方ごろ亡くなった｡76歳だった｡

北海道旭川市出身の青野は､高校卒業後に単身上京し､舞台芸術学院に入学｡
劇団七曜会所属時に主演を務めた舞台での演技が評価され､海外ドラマ『ブロンコ』の主人公､タイ･ハーデンの吹き替えを担当｡
これを機に､本格的に声優としてのキャリアをスタートさせた｡

代表作は『ちびまる子ちゃん』のさくら友蔵のほか､『ドラゴンボール』のピッコロ大魔王､『宇宙戦艦ヤマト』の真田志郎など｡
アニメ以外にも､多くの実写映画やゲーム､CMでのナレーションなどを担当した｡

長年､日本声優界の重鎮として活躍してきたが､2010年5月に解離性大動脈瘤のため入院｡
これに伴い全ての持ち役を降板し､闘病生活を続けていた｡

現在のところ所属事務所からの正式コメントは出ていないが､同じ事務所で親交のあった声優･山田栄子(やまだえいこ=57)は､自身のツイッターを更新し､
｢バカがつくくらい芝居が好きで､声優の青野さんも素敵でしたが､やっぱり舞台での青野さんは格別で､エネルギッシュで､圧倒される程の存在感で!!逝ってしまうなんて…!ご冥福をお祈り致します｣
と故人を偲んだ｡

なお､葬儀などについては､親族と所属事務所､青野が代表を務めていた劇団芸協がこれから話し合って決めるという｡(伊原)

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