浅田真央の初エッセーが発売中止に! 母の死を宣伝の道具に使われた!

2月8日発売予定だった女子フィギュアスケート･浅田真央(あさだまお=21)による初のエッセー集『大丈夫､きっと明日はできる』の発売が中止されることが12日､分かった｡

同書は､浅田が日常生活で心がけていることや､日頃から考えている人生訓などを紹介｡
全209ページ､5章で構成され､第5章では2010年のバンクーバー五輪で学んだことが書かれていたという｡
浅田にとって初のエッセー集ということもあり､予約だけで10万部を超えるなど大ヒット確実とみられていた｡

しかしこの日､出版元のポプラ社は公式ホームページ上で､
｢このたびは､『大丈夫､きっと明日はできる』(浅田真央著､佐藤雅美著)の発売を､誠に申し訳ございませんが､中止させていただくことになりました｣
と発表｡
発売が中止となった理由は､全国書店などに配る予定だった販促用ポスターに強調された｢ママ､ほんとうにありがとう｣の文言が､浅田側の本意でなかったためとのこと｡
同社の担当者は､
｢本の内容自体に虚偽はないが､亡くなられたお母様が､あたかも商売の道具にするかのように見えてしまう宣伝･告知をしたことが問題だった｡大変､ご迷惑をおかけした｣
と謝罪している｡

なお同日､浅田も自身のブログで発売中止を報告｡
｢この本は､私の競技生活を通しての皆さんへのメッセージブックとして1年かけて制作を進めていたものでしたが､
本の宣伝､告知について､私の思いと異なるもので進められたところがあり､出版を中止させていただくことになりました｣
と説明し､ファンに理解を求めている｡

浅田の母･匡子さんは､昨年12月9日に肝硬変のため48歳という若さで死去｡
浅田は葬儀で､
｢今後も自分の夢に向かって､やるべきことをしっかりやることが､お母さんも喜んでくれることだと思い､今まで通り練習に励みたい｣
と語り､直後に行われた全日本選手権で2年ぶり5度目となる優勝を飾っていた｡(伊原)