野田聖子議員、卵子提供子供の障害など全てを明かすドキュメンタリー放送へ

昨年1月、50歳の高齢で第1子を出産した現職の衆議院議員・野田聖子氏(のだせいこ=51)と1歳の誕生日を迎えたばかりの息子・真輝(まさき)くんに密着したドキュメンタリー番組『私は母になりたかった〜野田聖子 愛するわが子との411日〜』(フジテレビ系)が、1月20日午後9時から放送されることが分かった。

野田氏は40歳の時に自然妊娠が不可能な体であることが判明。
その後、懸命な不妊治療を行ったが出産には至らず、流産も経験した。
それでも出産を諦めなかった野田氏は、「卵子提供」という道を選択。
2010年春、卵子提供が合法化されている米ネバダ州で、夫・文信さんの精子と米国人女性の卵子による受精卵が野田氏の子宮に戻され妊娠した。

しかし、本当の戦いはここからだった。
お腹の中の子どもはエコー検査の結果、「臍帯ヘルニア」と「心臓疾患」の可能性があることが判明。
野田氏自身も「羊水過多」による身体的苦痛に見舞われた。

昨年1月6日になんとか出産するも、真輝くんはすぐに臍帯ヘルニアを手術。
同時に「食道閉鎖症」の所見もみられたため緊急手術が行われ、そのまま新生児集中治療室(NICU)へ。
一方の野田氏も出産から2週間後、子宮摘出手術を受けたことで、2度と子供を産むことができなくなってしまう。

5月中旬、真輝くんは「極型ファロー四徴症」という心臓の病のため再び手術。
その後、順調に回復に向かっていたが、10月に突然呼吸が停止。
3分後に蘇生して一命は取り留めたが右半身に麻痺が残り、11月の気管切開手術では声を失うこととなった。

フジテレビによると、今回の企画は昨年11月下旬、野田氏本人からの、
「ありのままの自分を取材してほしい」
という依頼でスタートしたとのこと。
1年2ヶ月に渡って母子の壮絶なる闘病の日々に密着した同局の岡康治プロデューサーは、
「子供の授かり方についてはさまざまな論議があります。野田さんには、卵子提供という方法しか残されていませんでした。これもまた、一つの現実です。
野田さんが取材に協力してくれたのは、"子を望む母の想いを少しでも感じてもらえたら、不妊という事実にもがき苦しんでいる女性たちに何かのヒントになれば、一人の女性として記録に残したい"との思いでした」
とその背景を説明している。

家族とは、そして親子の絆とは何かを問いかけるドキュメンタリー『私は母になりたかった〜野田聖子 愛するわが子との411日〜』は、1月20日午後9時より放送。(伊原)


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