KARA･ギュリの主演舞台に上演差し止め請求! 原作者が著作権侵害を主張!

人気K-POPグループ･KARAのリーダー､パク･ギュリ(23)が主演を務めることで話題のミュージカル『美女はつらいの』(10月8日～11月6日､大阪松竹座)をめぐり､原作とされる漫画の作者･鈴木由美子(すずきゆみこ=51)が｢著作権を侵害された｣とし､上演差し止めを求める仮処分を東京地裁に申し立てたことが15日､分かった｡

鈴木の著作権を管理する講談社によると､原作とされる漫画は『カンナさん大成功です!』｡
1997年に発売され､国内で約320万部発行されているベストセラー作品だ｡
同作は2006年に『美女はつらいの』というタイトルが付けられ､韓国で映画化｡翌年には日本でも公開された｡
映画化権については､鈴木が講談社を通じて韓国の制作会社『GENESIS』に許諾した｡

その後､映画を共同製作した韓国の『KM CULTURE』が､鈴木に無断で同作をミュージカル化し､上演することを発表｡
講談社は著作権を主張し交渉を行ったが､合意には至らず､『KM CULTURE』は正式な契約を結ばないまま韓国でミュージカルを上演した｡

今年6月になって､『竹株式会社』が同作の上演権を韓国企業から得て日本で上演することを発表したため､講談社は松竹に対しても抗議｡
しかし､こちらも交渉がまとまらないまま､上演への準備が進んでいたという｡

今回の件について松竹側は､
｢ミュージカルの著作権は韓国企業にあると考えており､この企業から公演権の許諾を受けた｡
韓国企業と講談社の間で交渉されるべき話と認識している｣
と主張｡
上演差し止め申請については､
｢急なことで困惑している｡(中略)当社としては､予定通りに上演したい｣
とした｡

なお､原作者の鈴木は､
｢キャラクターとストーリーが自分のものと認められず悲しい｣
とコメントを発表している｡

『美女はつらいの』の日本公演は､チケット料だけで4億円近くの売り上げが見込まれている大規模公演｡
8月末に発売が開始されたチケットは好調な売れ行きを見せており､すでにキャストも稽古に入っているという｡(伊原)

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