中日ついに2位浮上
中日は、16日の阪神戦にて四回までに9安打で5点を挙げ、六回以降は継投で逃げ切り、6-4で勝利し、2位に浮上。

先発・朝倉は「大事にいきすぎた」と4失点を反省も今季6勝目。

対する阪神は先発転向し今季初登板の久保田が制球に苦しみ三回途中で降板。

1軍復帰のウィリアムスも 4四球と乱れ、今季最多の借金13。

この試合に関して試合後、両監督は次のコメントを残した。

中日・落合監督 

「抑えても負ける時はあるし、ボロボロに打たれて勝つ時もある。今日はその典型だよ。」


阪神・真弓監督 

「久保田は抜いた球を全部ボールに判定され、緩急が使えなかった。(ウィリアムスは)肩の影響もあると思う。苦しいな。」


中日にとっては、久保田実に厄介な相手だった。

昨年まで阪神の鉄壁の救援陣の一角をなした久保田が先発。

今季は右肩故障で出遅れたとはいえ、この日が復帰初登板に加え、04年5月以来の先発転向のマウンドに甲子園は最高潮の盛り上がりをみせた。決して乗せてはいけない相手だった。

その久保田、立ち上がりから制球が定まらない。中日打線がそんな欠点を見逃すはずがなかった。先陣を切ったのは主砲のブランコ。

一回2死一塁、フルカウントからの速球を詰まりながらも右翼線へ先制二塁打を放った。

前夜は6試合ぶりに無安打無打点に終わっただけに、

「(打った)感じは良くなかったけど、いいところに落ちてくれた」

と、まずは役割を果たして一安心だ。

逆転された三回には先頭・森野の中前打に続き、右中間を破るこの日2本目の二塁打。中軸が打てば、打線は勢いづく。

和田の犠邪飛で同点とし、さらに藤井がチーム7本目となる右前打で続けば、阪神ベンチもさすがに動かざるを得ない。

久保田を、3回持たずにマウンドから引きずり降ろした。

味方先発の朝倉も5回4失点と好調だったわけではない。そんな乱戦の中でも、決して勝負どころだけは逃さないしたたかさこそ、落合監督が目指すチームの根幹でもある。

この調子で巨人を捕えることができるのか?

楽しみな展開になりそうだ。
(2009年7月17日)
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