ドラフトの目玉、亜大・東浜に投げ過ぎ注意報! すでに投手としてピーク迎えた!?
球速160キロをマークした大谷翔平(花巻東)と、甲子園大会春夏連覇を達成した藤浪晋太郎(大阪桐蔭)という超高校級右腕の行方が注目される今年のドラフト会議。
2人の出現で大学・社会人はやや影が薄くなってしまったが、亜細亜大学の東浜巨投手は別格だ。

沖縄尚学高校時代から注目されていた東浜は高校卒業後、亜大に進学し、初登板から3試合連続完封という離れ業をやってのけ新人賞を受賞。
すぐに東都大学リーグを代表する投手となり、3年秋にはリーグ新記録の通算16完封を達成。
今月9日の中大戦では1安打完投で歴代4位の通算35勝目を上げ、奪三振数は歴代1位にあと3に迫る通算407となった。

大谷、藤浪が将来性を高く評価される一方、東浜は投手としての完成度の高さが評価されている。
ただ、ここにきて彼にある不安材料がささやかれるようになってきた。
その不安要素とはズバリ、彼の"オタク"とも言えるほどの練習熱心さだ。

9日の試合は156球での完投だったが、イニングの合間もベンチ前で絶えず投球練習。
試合前日には180球もの投げ込みをしていたというから驚きだ。
東浜自身は試合後も、
「1週間で1000球くらい投げています。キャッチボールも含まれていますけど…。
今日これからですか?シャドーピッチングはすると思います。それで何かつかめればブルペンに(投げに)行くかも知れません」(日刊ゲンダイより)
とコメントし、さらなる投げ込みを示唆。
身長181センチ、体重73キロという細身の体で完投するためには、自身を極限まで追い込む練習が必要なようだ。

ただ、こうした東浜のやり方を単なる"練習熱心"で片付けていいのか。
評論家・小川邦和氏は彼の練習スタイルに警鐘を鳴らしている。

「東浜はプロでも通用するいい投手なのですが、それだけ投げていると肩が消耗していないか心配です。
大学時代に大活躍してプロ入りしながら、伸び悩んだ投手は少なくありません。それは大学時代の投げ過ぎと決して無関係ではない。
大学時代に投手としてのピークを向かえ、プロ入り後に余力が残っていない。これで東浜がプロで活躍すればほとんど化け物です」(同)

広島が1位指名の最有力候補に挙げるなど、いまだプロから熱い視線を送られている東浜。
彼はすでに投手としてのピークを迎えてしまったのか、それともいまだ発展途上なのだろうか。
(2012年10月20日)
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