阪神･城島､今季限りでの引退決断! 故障続きで本来のプレー出来ず…

阪神･城島健司捕手が､今季限りで現役を引退することが27日､分かった｡
城島は4年契約の3年目で来季も契約が残っているが､故障が続き､本来のパフォーマンスを発揮できていない現状からユニホームを脱ぐ決断を下したという｡

長崎県佐世保市出身の城島は､1994年に別府大学付属高等学校からドラフト1位でダイエー(現ソフトバンク)へ入団｡
1997年に若干21歳でレギュラーを掴むと､打率.308､15本塁打､68打点の好成績をマーク｡
1999年には初の全試合出場を果たし､球団初のリーグ優勝･日本一に大きく貢献した｡

2004年のアテネ五輪では｢4番･捕手｣を務めるなど､球界を代表する捕手に成長し､2006年に米大リーグ･マリナーズへ移籍｡
日本人捕手として初のメジャーリーガーとなり､チームの主力として4年間で462試合に出場した｡

2009年オフにマリナーズとの契約を破棄し､4年総額25億円の大型契約で阪神に加入｡
1年目から全試合に出場し､打率.303､28本塁打､91打点をマークし､捕手としては史上初となるセ･パ両リーグでのゴールデングラブ賞に輝いた｡

しかし､同年オフに左膝を手術してから状況が一変｡
なんとか開幕には間に合わせたものの､6月に右肘のじん帯を痛め､8月には左膝を再手術し､出場はわずか38試合に留まった｡
今季はこだわり続けてきた捕手を諦め､一塁での出場を目指したが､5月に腰椎椎間板ヘルニアの除去手術で離脱｡
8月にも2軍戦で左膝裏を痛めるなど満身創痍の状態で､今季はここまで24試合の出場で打率.179､0本塁打､5打点という成績だった｡

球団側はすでに引退の意向を受け入れており､28日にも正式発表される予定｡
29日のウエスタン･リーグ最終戦となるオリックス戦(鳴尾浜)が引退試合になるとみられる｡

捕手に強いこだわりを持ち､
｢捕手ができなかった時は野球を辞める時｣(スポーツ報知より)
と公言してきた城島｡
日米通算292本塁打､ゴールデングラブ賞8度の名捕手が､ついにバッドとミットを置く｡

(2012年9月28日)

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