巨人･村田､スランプの原因はヤジ!? ｢巨人のユニホームは似合わない｣

移籍1年目から巨人の4番を務めている村田修一内野手｡
しかし24日現在､その成績は打率.261､8本塁打､45打点といまひとつ｡
4番として最も求められる得点圏打率も2割4分前後をさまよっている｡

18日の広島戦では決勝二塁打を含む3安打と気を吐いたが､プレッシャーのかかる試合での勝負弱さは致命的｡
中日との首位攻防戦(14～16日)では12打数1安打3併殺と散々な結果に終わり､4番が沈黙したチームも1勝2敗と負け越してしまった｡

周囲は村田のここ一番での勝負弱さを､
｢横浜時代は優勝争いと無縁だっただけに(マジック点灯が迫った)重圧を感じているのでは｣(東京スポーツより)
と分析｡
万年Bクラスの横浜から勝利を義務付けられた巨人へ移籍し､さらに4番を務めているのだから､その重圧は計り知れない｡
しかし､村田に近い関係者は､ここ最近のスランプには明確な原因があると見ている｡

その原因とは､巨人ファンからのヤジ｡
今月8日の阪神戦(東京ドーム)､初回の先制機で三振に倒れた村田に対し､一塁側スタンドから､
｢お前に巨人のユニホームは似合わないんだ｡横浜に帰れ!｣(同)
という痛烈なヤジが飛んだ｡
村田に近い関係者は当時の様子を､
｢シュウ(村田)が鬼の形相でスタンドをにらみつけていたから『まずいな』と感じたんだ｣(同)
と振り返り､こう続けている｡

｢横浜の晩年は客とやり合うこともあったけど､巨人に来てからはまだ一度もなかったからね｡
彼はああ見えてファンの反応に敏感｡ヤジが気になり始めると､バットにも影響が出てしまうんだよ｣(同)

開幕当初､
｢東京ドームのファンは温かい人が多くて気持ち良くプレーできる｣(同)
と語っていた村田｡
しかし､シーズンも終盤に差し掛かり､もう"お客様"でいられる期間はとうに過ぎている｡
逆に考えれば､厳しいヤジは村田が巨人の一員であることが認められた証とも言えるのだ｡

ヤジを歓声に変えるほどの活躍を見せ､2009年以来の優勝に貢献してほしいものだ｡

(2012年8月26日)

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