オリックス･井川､阪神時代の恩師の前で2095日ぶり勝利!

【楽天 1-3 オリックス Kスタ宮城】

オリックス･井川慶投手が11日､敵地での楽天戦に先発｡
8回を3安打1失点に抑える好投を見せ､阪神時代の2006年以来､日本球界で2095日ぶりの白星を手にした｡

左の先発の柱として期待されながら､過去3戦は不甲斐ない投球で白星を逃していた井川｡
しかしこの日は､制球を重視した投球で5回まで無失点｡
6回に自らの暴投で失点したが､7回以降は投法をセットポジションからノーワインドアップに変え､最後まで楽天打線に的を絞らせなかった｡

150キロの剛速球で押すかつてスタイルは影を潜めたが､ヤンキース時代に同僚･ペティットに教わったというカットボールを織り交ぜ8回3安打1失点｡
米球界での5年間は屈辱の連続だったが､その中で確実に投球の幅が広がったようだ｡

井川は試合後､
｢日本復帰1勝目だし､うれしかった｡ふがいない投球が続いていたので正直ホッとしています｣(スポニチアネックスより)
とコメント｡
オリックス･岡田監督､楽天･星野監督と阪神時代の恩師2人の前での勝利に､
｢前(阪神時代)のような投球はできませんでしたが､星野監督には頑張っている姿を見せられたかと思う｡岡田監督にはチャンスを頂いているので､恩返ししていきたい｣(サンケイスポーツより)
と表情を緩めた｡

7日に自力優勝の可能性が消滅するなど低迷が続いているオリックス｡
しかし､開幕前は優勝候補にも挙げられるなど戦力は揃っている｡
井川をはじめ､各選手が本来の実力を発揮できれば､まだまだ巻き返しの可能性は十分にある｡

(2012年7月12日)

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