阪神･マートン､左太もも肉離れで開幕絶望! 和田監督は若手の奮起に期待

阪神は20日､マートン外野手が19日に兵庫県尼崎市内の病院で検査を受け､左太もも裏の肉離れと診断されたと発表した｡
全治は未定だが､今月30日に迫った開幕戦への出場は絶望的とみられる｡

マートンは16日のロッテとのオープン戦で左太もも裏の強い張りを訴え､翌17日早朝に帰阪｡
クラブハウスで治療に努めてきたが､状態は想像以上に思わしくなかった｡

主力の離脱に和田監督は､
｢一日も早く戻ってきてほしいけど｡(復帰が)いつという設定はできない｣(産経ニュースより)
と暗い表情｡
それでも､
｢こういうときのために準備してきた｡だれがカバーするか楽しみにしている｣(同)
と必死に前を向き､代役の奮起を期待した｡

和田監督は万一の事態に備え､オープン戦では若手外野手に複数のポジションを守らせてきた｡
この日の広島戦では､左肩痛で出遅れていた柴田講平外野手を初めて右翼で起用｡
柴田も指揮官の期待に応え､五回に三塁へ内野安打を放つと､すかさず二盗を決めるなど軽快な動きを見せた｡

ここまでの対外試合でマートンの定位置である右翼を守った選手は､柴田を含めてなんと8人｡
和田監督は､
｢固定じゃなく､相手投手によって(変える)ということになるかもしれない｣(同)
と話しており､相手投手の右左や､選手の調子などを見ながら､試合ごとに起用する選手を変える考えを持っているようだ｡

いずれにせよ､2年連続で最多安打とベストナインに輝いているマートンの穴を埋めるのは容易ではない｡
しかし和田監督は､
｢バタバタしないでどっしりといきたい｣(デイリースポーツより)
と自らを奮い立たせるように語った｡
就任1年目の開幕直前にして､早くも監督との手腕が試されることになりそうだ｡

(2012年3月21日)

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