巨人･杉内､移籍初年度での開幕投手に名乗り! 予定を超える70球で猛アピール!

プロ野球全チームがキャンプインした1日､ソフトバンクからFA移籍した巨人･杉内俊哉投手がブルペン入り｡
いきなり捕手を座らせて70球を投げ込み､開幕投手に名乗りを上げた｡

約100人のファンとテレビカメラ15台が熱視線を送る中ブルペン入りした杉内は､それまで着ていたウインドブレーカーを脱ぎ､真新しい背番号18のユニフォーム姿を初披露｡
力みのないフォームからキレのあるボールを連発し､同じくブルペン入りした内海､沢村ら開幕投手を争うライバルを圧倒した｡

スタミナ面よりも制球力を重視するため､ブルペンでは球数を多く投げ込まない杉内だが､この日は予定の50球を超える70球の投げ込み｡
スライダーも21球投げて変化を確認するなど､仕上がりの早さをアピールした｡

ブルペンを出た杉内は､2つ隣のプレートで81球を投げ込んだ内海を意識していたことを明かし､
｢後悔しています｡あんなに投げてしまって･･･｣(スポーツ報知より)
と苦笑い｡
一方で､
｢背番号18をつける以上はみっともない投球はできない｡『杉内はこの程度か』と思われたくないので､少しでも納得してもらえる投球をしたかった｣(同)
とプライドものぞかせた｡

杉内の熱投を見守った川口投手コーチは､
｢力感のないフォームだけど､ボールはすごいのが来るから一番打者が合わせづらい｡一流投手のタイミングを持っている｣(中日スポーツより)
と絶賛｡
｢今日投げた中で､バランスは一番良かった｣(同)
と最高評価を与えた｡

現時点では､昨季最多勝に輝いた生え抜きの内海が開幕投手の大本命｡
しかし原監督はキャンプ前､開幕投手候補について､
｢3人いる｣(デイリースポーツより)
と話しており､内海と沢村､そして杉内をキャンプで競わせていく方針だ｡

仮に杉内が大役を務めることになれば､巨人では1965年の金田正一以来の｢移籍初年度開幕投手｣となる｡
47年ぶりの偉業に向け､杉内は確かな一歩を踏み出した｡

(2012年2月2日)

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