楽天､オリックスにつづき井川獲得に名乗り! 元阪神監督同士の争奪戦へ

昨季リーグ5位に終わった楽天が､ヤンキースからFAとなった井川慶投手の獲得を目指していることが4日､分かった｡

井川は米国でのプレーを第1希望としているが､今のところ正式なオファーはなし｡
楽天はメジャーの開幕ロースターから井川が漏れた場合､獲得に乗り出すことをすでに本人に伝えているという｡

球団幹部は井川について､
｢ここ数年メジャーでのプレー機会はありませんが､年齢的(32歳)にも十分日本で活躍する力があると判断しています｣(スポニチアネックスより)
とコメント｡
阪神時代の恩師である星野監督も獲得に強い意志を見せており､米国での投球映像を熱心にチェックしているという｡

1997年にドラフト2位で阪神へ入団した井川は､星野監督が就任した2002年に開幕投手を務めて奪三振王のタイトルを獲得｡
翌年には20勝で最多勝を獲得し､チームのリーグ優勝に大きく貢献した｡
しかし､2007年にヤンキースへ入団してからは不振に陥り､メジャーでの登板は2007､2008年の通算2年間でわずか13試合｡
2009年以降はマイナー生活を余儀なくされている｡

井川は現在､メジャーからのオファーを待ちながら米･ロサンゼルスで調整中｡
今月中旬ごろから各球団との交渉が本格化するとみられるが､過去の実績から考えるとマイナー契約が妥当｡
招待選手としてメジャーキャンプに参加できるかも微妙で､開幕ロースター入りを果たすのは極めて厳しい状況となっている｡

なお､井川の獲得についてはオリックスも興味を示しており､球団幹部は昨年末に､
｢もし日本に帰ってきたいということがあるなら､受け入れる態勢はある｣(同)
とコメント｡
｢まだまだ力も十分にある｣(同)
と日本で86勝を挙げた左腕を高く評価した｡

奇しくも､オリックスの監督は2004～2006年に阪神でともに戦った岡田監督｡
井川がメジャーでのプレーを断念した時､元阪神監督同士の争奪戦が勃発することになりそうだ｡

(2012年1月5日)

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