GM解雇の清武氏､読売グループから同情の声なし! 知られざる独裁者ぶりとは!?

今月18日､巨人は清武英利球団代表兼ゼネラルマネージャー(GM)の解任を発表｡
清武氏が渡辺恒雄球団会長に対して､
｢巨人軍を私物化している｣
と反旗を翻してから､わずか一週間後のことだった｡

天下の巨人軍の球団代表から一夜にして無職となった清武氏｡
しかし､自らの正義を貫き通したためか､解任発表直後には､
｢私自身はまったく間違ったことをしていないので､後悔も反省もありません｣(ニッカンスポーツより)
とすっきりとした表情でコメント｡
渡辺会長の言動は以前から問題視されていただけに､世論は解雇という処分に同情的な意見が多かった｡

だが､選手やフロント､さらには読売グループ内で同情論は皆無とのこと｡
その理由は何なのか｡読売グループ関係者が､清武氏の会見に隠された"真意"を説明している｡

｢会見ではやれコンプライアンスだ､野球愛だと語っていましたが､彼が言いたかったことはただひとつ､『僕をGMから外さないで～(泣)』ということだけ｡
渡邉会長から『1､2年後にキミを社長にするから』との内示があったと言ってますが､あれは『おまえは能力がないからGM失格｡球団の根幹に関わる業務からは外れて､お飾りの社長に隠居してくれ』という意味｡要はただの肩たたきです｡
だから会見を開いて世論を味方につけ､一発逆転を狙った｡野球界のため､野球人のためというのは方便にすぎませんよ｣(週プレNEWSより)

清武氏は立命館大学経済学部卒業後､1975年に読売新聞社へ入社｡
中部本社社会部長､東京本社編集局運動部長などを経て､2004年に球団代表･編成本部長に就任した｡

球団代表としては､育成選手制度の創立に尽力｡
山口や松本らを輩出し､"育成の巨人"と呼ばれる現在のチーム礎を築いた｡

しかしその一方で､球団や球界関係者からの評判は決して芳しいものではなかったという｡
ある球界関係者は､
｢高圧的な物言いで選手に対するリスペクトは皆無｡
コーチ､フロントにも気に入らないことがあると権力を笠に恫喝するから誰も文句が言えない｣(同)
と清武氏の本性を暴露｡
さらに近年は原監督などに相談せず補強を進めるなど､その独裁ぶりは深刻なものだったという｡

だが､清武氏が独断で行った外国人補強は失敗続き｡
その結果､選手やフロントとの関係はさらに悪化｡
結局､清武氏が球団代表を務めた8シーズン､巨人が日本一に輝いたのは2009年の一度きりであった｡

狙い通り世論を味方に付けた清武氏だったが､読売グループ全体を敵に回していたのでは最初から勝ち目はない｡
同グループ関係者は､解雇に至った経緯をこう説明する｡

｢巨人軍をわがものにしようとした清武に対して､原監督を含めたフロントが立ち上がって正しい情報を上に報告した｡
それがようやく裸の王様(=ナベツネ)の耳に入り､独裁者(=清武)に怒りの鉄槌が下ったということです｣(同)

清武氏は25日に会見を開き､
｢そう遠くない時期に必要な訴訟を提起する｣(サンケイスポーツより)
と徹底抗戦を宣言｡
2年連続で日本シリーズ進出を逃し､来季の巻き返しを誓う選手達をよそに､お家騒動はしばらく続くことになりそうだ｡

(2011年11月26日)

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