2011ドラフト上位指名選手一覧! 大学生BIG3は明暗分かれる･･･

プロ野球のドラフト会議が27日､東京･グランドプリンスホテル新高輪で行われた｡
注目の大学生投手"BIG3"は､藤岡貴裕(東洋大)はロッテ､野村祐輔(明治大)は広島､菅野智之(東海大)は日本ハムがぞれぞれ交渉権を獲得した｡

大学No.1左腕･藤岡は横浜､楽天､ロッテの3球団が1位指名｡
抽選の結果､ロッテが交渉権を獲得した｡
藤岡にとってロッテは､真っ先に1位指名を明言してくれた意中の球団｡
相思相愛が実り､
｢うれしさが一番｡うれし涙ですね｡泣いてしまいました｣(スポーツ報知より)
と目を真っ赤にしながら､笑顔で喜びを語った｡

12球団OKの姿勢を明らかにしていた野村は､広陵時代からマークを続けてきた地元･広島が単独指名｡
野球部員たちとテレビでドラフト会議を見守った野村は､
｢(広陵)高校の頃､広島でお世話になったので､そこでまたお世話になると思うと､ホッとしています｣(同)
と早くも入団に前向きなコメント｡
指名から2時間後､指名あいさつに訪れた野村監督から､
｢明治神宮大会で勲章を増やして､カープのユニホームに袖を通してほしい｣(同)
と声を掛けられると､
｢光栄です｣(同)
と白い歯がこぼれた｡

伯父の原辰徳監督率いる巨人の単独指名が確実視されていた菅野は､土壇場で日本ハムも1位指名｡
抽選の結果､日本ハムが交渉権を獲得した｡
プロへの第一歩を踏み出そうとしている菅野だが､会見で笑顔はなく､
｢小さい頃から巨人でプレーできればいいな､と｡夢が現実となることを思い描いていたが･･･｡でも､その､何と言ったらいいのか分からない｣(同)
とコメント｡
原監督も､
｢くじを引く状況にならないと信じていた｡非常に残念｣(同)
とショックを隠しきれない様子だった｡

その他､意外なところでは､日本ハムが早大ソフトボール部の大嶋匠捕手を7位指名｡
ソフトボールからのプロ野球入りは極めて異例だが､
｢男子ソフトボール界にとっても大きな挑戦｡自分が頑張ることでソフトボール界の見られ方も違う｣(日刊スポーツより)
と意気込みを語った｡

以下､ドラフト会議順位一覧(3位まで､◎は抽選で交渉権獲得)
●セ･リーグ

【中日】
1位高橋周平(東海大甲府高･内)◎
2位西川健太郎(星陵高･投)
3位田島慎二(東海学園大･投)

【ヤクルト】
1位川上竜平(光星学院高･外)
2位木谷良平(日本文理大･投)
3位比屋根渉(日本製紙石巻･外)

【巨人】
1位松本竜也(英明高･投)
2位今村信貴(太成学院大高･投)
3位一岡竜司(沖データコンピュータ教育学院･投)

【阪神】
1位伊藤隼太(慶応大･外)
2位歳内宏明(聖光学院高･投)
3位西田直斗(大阪桐蔭高･内)

【広島】
1位野村祐輔(明治大･投)
2位菊池涼介(中京学院大･内)
3位戸田隆矢(樟南高･投)

【横浜】
1位北方悠誠(唐津商･投)
2位高城俊人(九州国際大付高･捕)
3位渡辺雄貴(関西高･外)

●パ･リーグ
【ソフトバンク】
1位武田翔太(宮崎日大高･投)
2位吉本祥二(足立学園高･投)
3位塚田正義(白鴎大･内)

【日本ハム】
1位菅野智之(東海大･投)◎
2位松本剛(帝京高･内)
3位石川慎吾(東大阪大柏原高･外)

【西武】
1位十亀剣(JR東日本･投)
2位小石博孝(NTT東日本･投)
3位駒月仁人(塔南高･捕)

【オリックス】
1位安達了一(東芝･内)
2位縞田拓哉(JR東日本･内)
3位佐藤達也(ホンダ･投)

【楽天】
1位武藤好貴(JR北海道･投)
2位釜田佳直(金沢高･投)
3位三好匠(九州国際大付高･投)

【ロッテ】
1位藤岡貴裕(東洋大･投)◎
2位中後悠平(近大･投)
3位鈴木大地(東洋大･内)

(2011年10月28日)

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