巨人･高橋由伸が8年ぶりのサヨナラ打! 逆転Vへ広島守護神･サファテ攻略!

【巨人 3×－2 広島東京ドーム】
巨人は11日､本拠地での広島戦に3－2で今季4度目のサヨナラ勝ち｡
高橋由伸外野手が2003年7月以来､自身5度目のサヨナラ打を放ち試合を決めた｡

2－2の同点で迎えた九回｡広島のマウンドにはリーグトップのセーブ数を誇る守護神･サファテ｡
球場には引き分けムードも漂っていたが､巨人ベンチは勝利を諦めていなかった｡

先頭の藤村がしぶとく内野安打で出塁すると､途中出場の寺内がすかさず犠打｡
その後､2死一､二塁となり､高橋由が打席に入った｡

｢相手のボールが速いので､何とかミートしようと思った｣(サンケイスポーツより)
といつもよりバットを短く持ち､147キロの直球をジャストミート｡
打球は前進守備だった中堅･赤松の頭上を越え､二塁走者の藤村が本塁を踏んだ｡

一塁を回り右手を大きく挙げた高橋由のもとに､ベンチから飛び出した選手たちが駆け寄る｡
歓喜の輪の中心で､クールな男は満面の笑みを浮かべた｡

高橋由は試合後､約8年ぶりのサヨナラだについて､
｢そういうのは全然縁がないと思ってましたけど､今日は打てて良かったです｡本当にうれしいです｣(ニッカンスポーツより)
と興奮気味にコメント｡
しかし､経験豊富なベテランはすぐに表情を引き締め､
｢先のことは考えられない｡1日1日1試合ずつ戦っていくしかないです｣(同)
と次なる戦いに気持ちを向けていた｡

2009年に手術した腰の状態は現在も万全ではない｡
練習のない日は都内の治療院に通うのが日課となっている｡
それでも原監督は､
｢まだ本調子ではないけれど､前線で戦ってもらわないといけない人だからね｣(同)
とコメント｡
逆転優勝に向け､百戦錬磨の高橋由に大きな期待を寄せていた｡

(2011年9月12日)

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