巨人･小笠原道大が2000本安打を達成! 人一倍の努力で歴代4位のスピード記録!

【巨人 1-2 阪神東京ドーム】
巨人の小笠原道大内野手が5日､プロ野球史上38人目となる通算2000本安打を達成｡
プロ15年目､1736試合目での大台到達は､川上哲治､長嶋茂雄､張本勲に次ぐ史上4位のスピード記録となった｡

2000本安打まで残り11本で開幕を迎えた小笠原｡
しかし記録への重圧からか思うような打撃が出来ず､試合前の打率は1割台｡
この日も記録まであと1本と迫りながら､阪神先発･岩田の前に3打席凡退していた｡

それでも､小笠原は自らの代名詞である"フルスイング"を貫いた｡

8回1死､ここで打たなければ本拠地での記録達成が絶望的となる場面で､小笠原は小林宏の投じた144キロの直球に反応｡
フルスイングから放たれた打球は､鋭く二遊間を破った｡

待ちに待った記録達成にスタンドは総立ち｡
チームメートの坂本､阪神の新井貴から花束を受け取ると､小笠原は無数のフラッシュに照らされながら左手を挙げて大歓声に応えた｡

いまや球界を代表する打者となった小笠原だが､意外にも千葉県･暁星国際高校では0本塁打｡
同校の監督を務めていた五島卓道氏は､当時の小笠原を､
｢プロになる選手と思ったことはない｣(中日スポーツより)
と振り返っている｡

しかし､小笠原には"努力する才能\"があった｡

チーム一の練習量で､1997年にドラフト3位で日本ハムに入団｡
プロ入り後も毎朝7時から室内練習場で打ち込み､ナイター後には筋力トレーニング｡
睡眠時間を削って､バットを振り続けた｡

小笠原は試合後､
｢巨人ファンだけでなく､阪神ファンの人たちも祝福してくれた｡感謝の気持ちでいっぱい｣(ニッカンスポーツより)
とホッとした様子でコメント｡
しかし､試合には敗れたこともあり､
｢チームの優勝が一番です｡そのために1本でも多く､シーズンを過ごしていきたい｡チームの勝利が一番｣(同)
と悔しさを見せる場面もあった｡

たゆまぬ努力とフォアザチームの精神で大記録を達成した小笠原｡
今後もチームを勝利へ導く安打を積み重ねていくことだろう｡

(2011年5月6日)

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