センバツ優勝の東海大相模、勝因はOBの情報網を活かした圧倒的なスカウト力!?
先日閉幕した第83回選抜高校野球大会で、11年ぶり2度目の優勝を果たした東海大相模高校(神奈川)。
優勝の原動力となったのは、史上初の1試合2本の満塁弾を含む、大会最多の74安打を放った強力打線だ。

打線の軸は主将で4番の佐藤大貢捕手。
大会では23打数11安打、打率.478をマークした。

静岡出身の佐藤を含め、東海大相模のレギュラーは5人が県外からスカウトされた選手。
エースは北海道、一塁手と左翼手は東京、中堅手は群馬といった具合で、いずれも中学時代にシニアやボーイズリーグで全国大会などを経験した実績ある選手たちだ。

あるアマチュア野球担当記者は、
「選手集めに関して言えば、東日本では東京の日大三と東海大相模が双璧でしょう」(日刊ゲンダイより)
と東海大相模のスカウティング力の高さを指摘。
その背景には全国に広がるOBの情報網があるという。

「東海大相模は東海大を経てプロ狙いというルート。野球でメシを食っていこうという意識の高い連中を集めている。実際、あるアンケート調査ではベンチ入り18人中、約半分がプロ野球志望だった。原貢東海大総監督を頂点にプロ野球、社会人、大学と全国各地に散らばっているOBの情報をもとに、確実に戦力になる中学生を集めています」(同)

東海大学からプロ野球に進んだのは、現読売ジャイアンツ監督・原辰徳を筆頭に、阪神・平野恵一やロッテ・大松尚逸など数えればきりがない。
高校卒業後すぐにプロの世界に挑戦する者も多く、昨夏のエース・一二三慎太投手は阪神にドラフト2位で入団した。

偉大な先輩達に憧れて意識の高い選手が集まることで、チーム力が向上しているようだ。

しかし前出の記者は、同校の行き過ぎたスカウティングの存在も指摘している。

「東海大相模は他の強豪が狙っているという理由だけで選手を取りにいくこともある。その選手が他の学校にいくことで、そのチームが強くなったら困るというのです。実力があれば試合でも使いますけど、たいていは遠征メンバーにも入れませんが・・・」(同)

神奈川は全国でも一、二を争う激戦区。横浜高校や桐蔭学園など強豪校がひしめき合っている。
それだけに、中学時代から名の知れた選手は県内の強豪校と奪い合いになることもあるようだ。

だが、どんなにいい選手を集めたからといって、必ずしも優勝できるわけではない。
4日に行われた優勝報告会で門馬敬治監督は、
「喜んでいいのはきょうまで。日付が変わったら、夏という新しい山登りをする。休んでいる暇はない」(サンケイスポーツより)
とコメント。
選手たちは5日から通常通りの練習に戻ったという。

スカウティング力は大切な要素だが、11年ぶりの栄光は選手達のひたむきな努力の成果と言えるだろう。
(2011年4月9日)
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