西武･涌井秀章が年俸調停を申請!! 現状維持の2億円に納得できず!!

西武との契約交渉が難航している涌井秀章投手が12日､日本プロ野球組織(NPB)の加藤良三コミッショナーに年俸調停を申請｡
調停選手は過去6人いるが､西武では受理されれば初の調停となる｡

球団側は1回目の交渉で､現状維持の年俸2億円プラス出来高払いを提示｡
これを不服とした涌井は代理人を務める大友良浩弁護士と共に球団側と交渉を続けてきたが､先日行われた3回目の交渉でも提示額が変わることはなかった｡

涌井は昨季､1年間先発ローテーションを守りチームトップの14勝(8敗)をマーク｡
しかし､球団側は優勝争いがし烈になった8月以降の成績が3勝2敗だったことを指摘しており､両者の主張は真っ向から対立していた｡

この日､コミッショナー事務局を訪れた大友弁護士は､
｢昨年の成績で現状維持はありえない｡球団は過去の実績を加味していると言っているが納得できない｡双方の評価が違いすぎたので第三者の判断を仰ごうということになった｣(スポニチアネックスより)
と調停に踏み切った理由を説明｡
申請が受理されれば､調停委員会が選手と球団から希望額とその根拠を聴取し審議がスタートされる｡

調停は30日以内に終結するが､大友弁護士は､
｢本人が(2月1日の)キャンプインまでに決着をつけたいと話している｣(同)
と早期決着を望んだ｡

また､涌井は球団を通じて､
｢調停というシステムにマイナスなイメージをもっている方がいると思いますが､これは球団と僕の考えや1年間チームのために頑張った僕の思いを､第三者の方に聞いていただく立派なシステムです｡このシステムを使い､球団とよりよい話し合いができるようになればいいと思います｣(スポーツ報知より)
とコメントを発表している｡

西武では2008年にG･G･佐藤外野手の調停申請が受理されなかったという前例もあるが､正当な評価を求める若きエースの思いは届くだろうか｡

(2011年1月13日)

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