｢稼ぎゼロでも･･･｣戦力外の男達がトライアウトで必至のアピール!!

戦力外となった選手を対象とした12球団合同トライアウトが10日､西武ドームで行われ､投手18人､野手15人が参加｡
約100人の球界関係者が熱視線をおくった｡

なんとしても現役を続けたい｡
過去にタイトルを獲得した経験のある選手もがむしゃらにアピールした｡

2005年にベストナインを獲得した､堀幸一内野手(前ロッテ)は5打席のチャンスを与えられ､本塁打を含む2安打｡
参加者中､最年長となる41歳は､
｢野球が続けたいなら『稼ぎがゼロになるけど､野球をやらせてくれ』となるかもしれない｣(スポーツ報知より)
と悲壮な決意を口にした｡

その堀と共にロッテで活躍し､メジャーでも2年間プレーした小林雅英投手(前巨人)は打者5人に対し無安打1四球｡
直球は最速145キロを記録､全盛期さながらのスプリットフィンガーで三振も奪い､
｢僕はアウトを取ることが仕事｡それができた｣(スポニチアネックスより)
と手応えを覗かせた｡

トライアウトには2007年に無免許ひき逃げ事故を起こし､オリックスを解雇された前川勝彦投手も参加｡
今季は独立リーグ･香川オリーブガイナーズでプレーしMVPに選ばれる活躍を見せた｡
低めを丁寧につく投球で打者4人を無安打に抑え､
｢普通の選手とは違う身というのはわかってるけど､上でやることしか考えられなかった｡拾ってくれる球団があれば､お世話になります｣(スポーツ報知より)
とプロ復帰への思いを語った｡

24日にヤフードームで行われる第2回トライアウトには､最優秀救援投手を2度獲得している豊田清投手(前巨人)らが参加予定｡
今季はドラフトが豊作だったこともあり､各球団とも戦力外選手の獲得には消極的とみられているが･･･
プライドを捨て現役にこだわる男達は来季､もう一花咲かせることができるだろうか｡

(2010年11月11日)

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