阪神･金本､復活の決勝2ラン!! スタンリッジは来日初完封

19日に行われた阪神対広島戦｡
阪神は0-0の同点で迎えた五回に､金本が2ランで2点を先制すると､投げてはスタンリッジが来日初完封を挙げた｡
投打にかみ合ったチームが首位巨人との0･5ゲーム差を守りきった｡

｢ベースを一周するのが照れくさいというか､恥ずかしかった｣(デイリースポーツより)

甲子園で放った3ヶ月ぶりの本塁打に自然と笑顔がこぼれる｡

0-0で迎えた五回｡新井の四球後にこれまで好投の先発ジオが負傷降板のアクシデント｡
2番手岸本にブラゼルが三振に仕留められた後､｢ただいま｣の一発が生まれた｡

｢無死から走者が出たんで､あの回､一気につぶそうと思って｡投手が代わったけど変なことを考えず､この回､点を取るんだという気持ちがあった｣(同)

1死一塁､カウント0-3から速球をフルスイング｡当たりそこねのファウルになるも､その積極性が直後の快音につながった｡
5球目｡内より低めの147キロ｡芯をとらえた打球は甲子園の左翼方向への浜風をも破って右翼席に運ばれていった｡

｢久々にレフトを守ってメチャクチャ緊張した｡緊張している､引きつっているところを見せたくなくて､必死に顔を作っていた｣(同)

16日のヤクルト戦から復帰しているレフトの守備にも､まだまだ緊張の面持ちの金本｡

｢迷惑だけはかけずに､一日1つでいいからいい仕事をしたい｣(同)

控えめに話してはいるが､打撃の復調に引っ張られて守備での動きも徐々に堅さが取れてきている｡

また､この日は先発のスタンリッジが好投を見せ､広島打線を前に､九回､113球を投げて2安打､無四球､8奪三振で来日初完封勝利を飾った｡
自身5連勝で6勝1敗とした右腕は､お立ち台で､

｢毎回こんな投球ができたらいいね｡本当に楽しい日々が続いている｡何年もタイガースでプレーできるように頑張るよ」(サンケイスポーツより)

とファンにも嬉しい言葉で喜びを表現した｡

3連勝で今季最多貯金12｡
巨人を0･5ゲーム差で追走する阪神は､アニキの復活と頼もしい助っ人の活躍に勢いづいて､球宴前での首位奪還を目指す｡

(2010年7月20日)

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