阪神・金本、最年長で史上13人目の通算450号達成!!

アニキにまた1つ新たな勲章が加わった。
27日に行われたヤクルト対阪神戦。阪神の金本知憲外野手が八回に右翼への8号2ランを放ち、通算450号本塁打を達成。
試合はヤクルトが8-4で勝利したものの、史上最年長での到達に神宮球場全体から祝福の拍手が送られた。

「本当はきのう、打ちたかったね。あの場面で打っていれば…」（スポニチアネックスより）
前日は同点の七回一死満塁で、ボール球に手を出して空振り三振。
試合は敗れたこともあって、その悔しさは大記録にも晴れることはなかった。

プロ19年目、42歳2ヶ月での到達は、09年のオリックス・ローズが記録した40歳8ヶ月を大幅に更新する最年長記録だ。
「1号から450号までバッティングをつくってくれた監督、コーチの人に感謝したい。毎日、ボールを投げてくれる打撃投手の人、球拾いをしてくれる裏方さんにも感謝を忘れてはいけない」
負け試合での記録に浸る気はないが、金本は支えてくれる人たちへの感謝の思いを口にした。
富山で400号を記録した08年5月31日から2シーズン。本人にとっては思いのほか時間がかかった。
故障と闘いながら積み重ねた50本でもある。

08、09年シーズンは2年連続となる左ひざの手術明け。今季は3月中旬の練習中に同僚と接触するアクシデントから右肩に致命的な傷を負った。
連続試合フルイニング出場の断念を余儀なくされた右肩棘上筋の部分断裂は順調に回復の段階を踏んできたが、ここへきて平行線をたどっている。
16日に受診した再検査ではMRI画像に映し出された新たな断裂個所。
大事を取って18日からの横浜戦はノースロー調整を続けたが、最近1週間は夜中になると右肩がうずき出し、1時間置きに目が覚める。
「横浜からまともに寝ていない」
内臓に負担のかかる痛み止めすら効かない極限の状態で、食欲も急激に落ち込んだ。
400号達成時には「自分のホームランを楽しみにしていた富山のファンもいたから」と右手で花束を掲げたが、今回は無意識のうちに左手に持ち替えていた。

試合後、右翼席のヤクルトファンから届いた記念球を手渡され、そっとバッグにしまった。
かつて尊敬する清原和博氏から「オレの記録（525本）を抜けよ」と激励されたこともある。
次の目標は500本。過ぎる時間の早さを感じながらも、歩み続けるその足をまだ止めたくはない。

(2010年6月28日)

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