"アレ"解禁!! 岡田オリックスが交流戦初Vに輝く!!

13日に行われた横浜との交流戦最終戦を7-2で制したオリックスは、通算16勝8敗で球団初の交流戦優勝を手にした。
初回に1点を先制されたものの、その裏、すぐさま同点に追いつくと、T-岡田が勝ち越しの14号2ラン。
交流戦前に借金を抱えていたチームが優勝するのは史上初のことで、平常心で戦うために"優勝"の二文字を禁句にしていた指揮官は、笑顔でそのその封印を解いた。

「優勝とか全然考えんかったけど、いっぱい収穫あったよ。この交流戦はすごい弾みになると思うし、皆、自信ついたんとちがうか」（デイリースポーツ）

ついに聞けた"優勝"の二文字。浸透しつつある岡田野球の効果を、借金6で迎えた交流戦で証明してみせた。
1点を奪われた直後の初回裏、カブレラの左前適時打で同点に追いつくと、T-岡田が中堅へ14号2ランを突き刺した。
カブレラが戦線を離れた交流戦期間中に22歳の若さで4番に大抜擢されたT-岡田。交流戦トップの24打点目はチームを優勝に導く決勝打となった。
交流戦から岸田を抑えに配置転換し、平野-レスターとの新必勝リレーも機能した。
新守護神、岸田からのウィニングボールを「そんなんいらん」と拒んだ岡田監督だが、「まだ途中やからな」と笑顔で話した。

交流戦は、対戦チームが変わるごとにスコアラーのデータを基に、阪神で培った5年間の経験から助言を送った。
日高も「監督がセ・リーグを知っているという安心感があった」（サンケイスポーツ）と話す。
データ分析係は明け方まで球場に残ることもあった。島袋チーフスコアラーは開幕後5キロも痩せた。
予告先発のない交流戦。相手投手の予想が外れたのは1試合だけだった。「スコアラーも一生懸命やったよ」とねぎらいの言葉をかけた。

「借金返すのが目標だったけど、いいはずみになる。（交流戦Vで）勢いがつくのは今までで実証されてるからな」
気持ちは再びリーグ戦へ。最下位からの逆転劇は、まだ終わってはいないのだ。
岡田監督率いるオリックスはもっと大きな"アレ"を目指す戦いに目を向けている。

(2010年6月14日)

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