★L・ローハン、N・キッドマンから英ヘンリー王子まで 「赤毛」の人々が抱える健康不安(2016/11/29)

テレビや雑誌で見かける、いわゆる“赤毛とそばかす”が特徴的な欧米のセレブたち。リンジー・ローハン、ニコール・キッドマン、『セックス・アンド・ザ・シティ』のミランダ(シンシア・ニクソン)、『デスパレートな妻たち』のブリー(マーシア・クロス)、『ハリポタ』のロン(ルパート・グリント)、そして英国王室のヘンリー王子も忘れてはならない。

赤毛は人口の1〜2%において発生するが、特に北欧や西欧はその2倍ほどとなる。遺伝子的にはMC1Rの突然変異によって引き起こされる劣性遺伝とみなされており、赤みを出す色素のフェオメラニンが多く、色味を暗くする色素のユーメラニンが少なくなるため瞳の色も明るくなる。そしてニコール・キッドマンがそうであるように、彼らは透き通るような白い肌を持って生まれることがほとんど。髪はともかく肌に関しては健康上のいくつかの不安を抱えているようだ。

彼らの白く薄く、そして柔らかい肌は、すなわち有害な紫外線に対抗するメラニン色素が少ないということ。そばかすの増加はまさに紫外線への弱さを表しているそうだ。白人は皮膚がんになりやすいといわれるが、中でも赤毛の人々の紫外線感受性は特に高くメラノーマ(悪性黒色腫)、基底細胞癌、および扁平上皮癌の発症者が多い。皮膚がんにつながるようなDNA損傷を防ぐため、赤毛の人々は日焼け対策には人一倍神経を使う必要があるのだ。

また興味深いことに、赤毛の人々は痛みの感じ方が違うことが分かってきたそうだ。血中のビタミンK値が低い傾向にあることから熱に敏感である一方、電気的刺激を含めたストレス性の刺激や痛みには強いようだ。また専門家の中には「赤毛の人には平均より多い量の麻酔薬が必要」という者も。一方で鎮痛薬モルヒネ-6-グルクロニド(M6G)に関する調査では、赤毛の人々でより効果が現れやすいことも判明した。この点に関してはまだ先々の研究が必要であるという。

6年前の話ではあるが、映画『ウソツキは結婚のはじまり(原題:Just Go With It)』のマウイ・ロケでニコール・キッドマンだけが紫外線に対して完全防備であることを伝えていた。彼女の出身はメラノーマが多発するオーストラリア。幼い頃からオゾン・ホールや有害な紫外線について教育されているからだと話題を呼んだが、赤毛が示す遺伝子的な皮膚の弱さについても理解していたとも考えられそうだ。

関連キーワード
多発 効果 刺激 年前 赤毛 王室 雑誌 キッド 不安 増加 特徴 話題 ヘンリー王子 健康 英国 王子 白人 彼女 映画 結婚

最新海外ニュース[一覧]

サイトのご案内へ
無制限99円 取り放題[TOP]

JASRAC許諾番号
6834131007Y41011
Blau