★トム・クルーズ来日会見「日本に戻ってくる事は非常に意味がある」(2016/11/10)
米俳優トム・クルーズ(54)が、新作映画『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』(11月11日公開)のPRのため1年3か月ぶり22回目の来日を果たした。8日に都内で開催された来日記者会見に、13年前に映画『ラストサムライ』でトムと共演した俳優・池松壮亮(26)が駆けつけると、トムは当時を思い出し、池松の演技を絶賛した。
映画『アウトロー』(2012年)の続編となる新作映画で、映画『ラストサムライ』(2003年)でメガホンを取ったエドワード・ズウィック監督(64)と、主演トム・クルーズが再タッグを組んだ。来日記者会見にズウィック監督とともに登場したトムは「『ラストサムライ』でご一緒したズウィック監督と日本でみなさんにお目にかかれて非常に名誉に思っています」とにこやかに挨拶した。
トムが演じる主人公ジャック・リーチャーは、正義を貫くためならルールは問わないアウトローな男だ。ズウィック監督は「“アウトロー”は日本ならば“浪人”というと分かりやすいのではないか。『ラストサムライ』と対になる作品」だと定義づけた。その『ラストサムライ』についてトムは「(プレミアイベントなどで)ファンがサインしてというと、必ず『ラストサムライ』(のパンフレットなど)がある。それだけ世界中のいろいろな人に観てもらっている。日本に戻ってくるのは私にとって非常に意味がある」と力強く語った。
この2人にとって避けては通れない作品『ラストサムライ』でトムが演じた主人公と心を通わす少年を演じた池松壮亮がステージに登場した。ズウィック監督は「夕日のシーンを日没の“瞬間”に撮りたいとクレイジーな監督が言い出しまして」と自虐的なジョークを交えながら「どんなベテランの役者でも難しいシーンをファーストテイクで撮ったんです」と回顧。しかもその直前にそのシナリオが書かれたことについて池松が「覚えていません」とあっさり答えると、会場は大きな笑いに包まれた。トムも当時の池松の演技を「パーフェクト! ラッシュを見て本当に感動しました」と絶賛した。
それを受けて池松は「僕もあの頃は俳優になるとは思ってもいませんでした」と当時を振り返りながら「お二人に出会えたことで僕の人生が変わりました。ずっと指標というか、お二人のおかげでまだまだやれそうかなと思いました」と敬意を表した。新作映画について池松は「お二人のタッグは本当に特別で、エド(=ズウィック監督)が撮るトムは素晴らしいかっこいい男だった。真実のひけらかさない正義と言いますか、『ラストサムライ』以来の素晴らしいキャラクターと映画を生み出してくれて、日本人はみんな共感するのではないか」と感想を述べた。
会見中にトムは「何年間か休みを取っていません。チャレンジに掻き立てられてやっている。4歳のときから映画が好きで好きでたまらない」「チームの全員が力をあわせて映画を作る。その体験が大好きです」「厳しいトレーニングもすべて人々を楽しませるため。自分に厳しい人間です」と映画作りへの熱すぎる思いを吐露。ズウィック監督も「トムの映画作りというものに対する愛がスタッフやキャストみんなに伝染していく」とトムが現場に与える効果について語っていた。
トム・クルーズとズウィック監督は、9日に都内で開催されるプレミアイベントにも出席する。きっとここでも『ラストサムライ』のパンフレットを差し出すファンに会うことになるだろう。
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