わが家の歴史
【わが家の歴史あらすじ】
昭和20年、日本は終戦を迎えた。八女(やめ)家は博多で暮らす7人家族。

甲斐性なしの父・時次郎(西田敏行)に代わって一家の生活を支えていたのは、長女・政子(柴咲コウ)。
長男・義男(松本潤)は東大を目指して勉強中、もう一人の次男・宗男(佐藤隆太)は中洲で働いていた。
さらにその下には、大人びた性格の波子(堀北真希)と素直な房子(榮倉奈々)。
母・マキ(富司純子)はそんな個性的な子供たちを見守っていた。

父・時次郎と戦友・古賀巳代治(高田純次)との一攫千金をねらった事業が大失敗。
一家は住む家を失い、おさななじみのつるちゃん(大泉洋)の親戚の六畳一間に居候することになる。
八女家は楽しいときはもちろん、つらいときにも皆でエノケンの「ベアトリ姐ちゃん」を歌って笑顔を忘れない。
極貧生活の中でも一家は底抜けに明るく仲良くたくましく生きる…政子はそんな家族を何より大切に思っていた。

中洲のクラブ「長い夜」で働き始めた政子は、店の経営者であるやり手の新進実業家・鬼塚大造(佐藤浩市)と知り合う。
大造は、空襲で焼け果てた博多の街の復興に心血を注いでいる。
大造は、家族を思い前向きに生きる政子に惹かれていく。
政子も、大造への尊敬の念がいつしか愛に変わった。
大造には仕事上のパートナーでもある妻・千晶(天海祐希)の存在があったが、政子に'結婚'を申し込む。
「ご家族の面倒は私がみる」という大造の誓いに後押しされ、大造との結婚を決意する政子。

義男が東大に合格し、一家は大喜びする。
上京した義男は大学の構内で政子の親友・一之瀬ゆかり(長澤まさみ)と再会する。
まさかそれが運命の再会であるとは気づかずに…。

そんなとき、父・時次郎がまたしても一攫千金をねらって企てた「象の輸入」が失敗、一家は博多中の人から後ろ指を指されることに。
大造は東京への進出を機に、政子に家族全員での上京を提案する。
もう博多でつらい思いをさせないために。

その時、八女家はまだ知らない。
これは家族の歴史のはじまりでしかないことを。
この家族がそれから出会うのは、なんと30人余りの昭和の偉人・有名人、40余りの事件。
小さな家族の大きな歴史に向けて一家を乗せた列車は新天地・東京に向かうのであった。

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